60歳で定年退職した後も5年間はパートで働くつもりです。
将来は自宅を売却して高齢者施設にお世話になると思いますが、具体的な計画は、いつどのようにたてればよいですか。

藤沢市・Mさん(59歳)
藤沢市・Mさん(59歳)
秋山友美
秋山友美

75歳で高齢者施設に入居すると仮定して
今からプランづくりを

将来のことを漠然と考えていると不安な気持ちになりますね。
女性の健康寿命は平均では75歳といわれています。
そのタイミングで高齢者施設に入居すると仮定して、今から計画を練ってみてはいかがでしょうか。

最初に定年後から75歳までの生活について考えてみましょう。
Mさんの年齢からすると62歳から年金の一部支給が始まり、65歳から満額支給になります。
働いた収入と年金収入を合わせて、毎年いくらの収入が見込めるのかを年齢ごとに確認しましょう。
その収入から支出を引いてマイナスになった部分は、資産を取り崩していくことになります。

残った資産から車の買い替え代金など、今後予定している支出があれば、それを引きます。
そして残ったお金が高齢者施設に入居する際の一時金や入居費などの原資になります。
自宅を売るつもりなら、その売却金も原資になりますね。

大まかでも使えるお金の目安が分かっていれば、自分の年金収入と合算してどのような施設に入ることができるか調べられます。
今の段階でイメージができているだけで安心感が違うと思います。

Mさんの趣味は国内や海外の旅行とのこと。
生きがいともいえる旅行にはお金をかけて楽しんでください。
節約できるポイントとして、通信費と保険料は見直しておきたいところです。

秋山 友美

ファイナンシャル・プランナー。
CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
「家計コーチ」代表。

藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。

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