老後に備えるためのお金を計画的に準備したいと思います。
iDeCoの利用も検討しています。 

藤沢市・Kさん(45歳)
藤沢市・Kさん(45歳)

秋山友美
秋山友美

iDeCoは老後資金に有利
掛け金の上限まででもOK

    

老後の資金計画は次の4つを具体的に洗い出すことから始めましょう。

① 「ねんきんネット」で夫婦の年金受け取り見込み額を計算 
② お勤め先の退職金制度を確認(iDeCo加入にも関係します)
③ 現在の支出を参考にして退職後の支出見込み額を計算
④ 退職後の住宅リフォーム費用や車の買い替え費用など、まとまった支出の見込み額を算出

上記が把握できたら、①②の収入から③④の支出を引くとおおよその不足額が計算できます。
その不足額を全て貯蓄で補うのであれば、その金額が老後資金の目標額です。

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は、掛金、運用益、そして給付を受け取るときに、税制上の優遇があるため「老後資金」を貯めるにはとても有利な制度です。

60歳になるまで、原則として資産を引き出すことはできないことがデメリットですが、Kさんの現在の資産と貯蓄状況を拝見する限りでは、老後資金準備用として、iDeCoを利用して問題ないでしょう。

毎月の掛け金は、勤務先の導入している企業年金の制度によって異なります。
会社員等で勤務先に企業型確定拠出年金(企業型DC)・確定給付型年金がない場合は、毎月2万3000円が上限となります。

まずは、勤務先の年金制度を確認しましょう。
Kさんの収入から計算する節税効果、現状の貯蓄状況等を考えると掛け金の上限額までiDeCoにかけてもよいと思います。

まずは、Kさんお一人分からスタートしてはいかがでしょうか。

秋山 友美

ファイナンシャル・プランナー。
CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
「家計コーチ」代表。

藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。

相談受付中!

1カ月の家計簿と相談内容(詳細な家計簿なしで相談のみもOK)を書いて、ご応募ください!