現金とキャッシュレス決済の両方を使っていて、出費がかさみがちです。使い分けの方法と教育資金の貯め方を教えてください。

藤沢市・Oさん(46歳)
藤沢市・Oさん(46歳)

秋山友美
秋山友美

お金が減っていく実感を持てるツールを厳選
貯める基本は専用口座で"先取り貯蓄"

「キャッシュレス決済を使い始めてから出費が増えてしまっている」という声はとてもよく聞きます。
現金と違って、お財布からお金が減っていく感覚がないということが、
キャッシュレス決済で出費が増える原因の一つだと思います。

上手にキャッシュレス決済を使うためには、お金が減っていく様子を
“見える化” することが重要です。

クレジットカードは後払いのため、いくら使ったか把握しにくいものです。
一方、即時決済で銀行預金からお金が減っていくのがすぐ分かるデビットカードは、
“見える化” に有用です。

また、事前にチャージをして、金額が減っていくことを、
その都度体感できる電子マネーやQRコード決済も活用したいツールです。

キャッシュレス決済ツールには、さまざまなものがあり、ポイント還元率が高いことなどが魅力的に見え、
多種類を使ってしまうことがあると思います。
しかし、支出のコントロールができるようになるまでは、
ツールを厳選して自分で管理できる範囲にしましょう。 

家計管理をして貯蓄をしていくためには、予算を立てることがポイントになります。
例えば、毎月の家計費の予算を決めて、その金額のみを決済用の口座に入金しておきます。
その口座からデビットカードで決済したり、電子マネーなどにチャージをして利用、
現金もその口座から出金するなど、お金の出口を一つにすることで予算管理が容易になります。

Oさんは、娘さんの大学受験を前に、教育資金を貯めたいとのことです。
毎月、残ったお金を貯めようと思ってもなかなか貯まらないもの。

貯蓄の基本は“先取り貯蓄”です。
貯めたい金額から逆算して、まず先に貯める専用の口座に、そのお金を移動しましょう。

キャッシュレス決済を含め、お金の流れを整えやすい銀行口座の選択も重要となります。
この機会に銀行口座、キャッシュレス決済のツールなど総合的に整理してみるとよいでしょう。

秋山 友美

ファイナンシャル・プランナー。
CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
「家計コーチ」代表。

藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。

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