毎月の家計がいつもギリギリです。
子どもたちの成長に伴い、もっと出費がかさみそう。
いずれパートに出るつもりですが、わが家の将来について常に漠然とした不安感を抱えています。

藤沢市・Aさん(30歳)
藤沢市・Aさん(30歳)
秋山友美
秋山友美

貯蓄は具体的な目標を設定
お金に名前をつける感覚で

収支内訳

◆月間収入(手取り)

夫 ………………300,000

児童手当 ………25,000

◆月間支出

住宅費 …………95,000

食費 ……………40,000

水道・光熱費 …17,000

通信費 …………18,000

交通費 ……………5,000

医療・衛生費 ……5,000

被服費 …………10,000

日用品・雑貨 …10,000

小遣い(夫婦)…20,000

生命保険 ………15,000

学資保険……… 20,000

教育費 …………40,000

車関連費 ………20,000

◆ボーナス収入

夫 ………………800,000

◆ボーナス支出

大型家電 ………100,000

旅行・帰省 ……200,000

車ローン返済 …300,000

預貯金 …………200,000

◆現在の資産

預貯金 ………1,500,000

 

「家計費がギリギリで将来の見通しが見えず常に漠然とした不安を感じている」というAさんですが、変動費を見る限りは、家計管理をとても頑張っていることが分かります。

貯蓄は具体的なゴールが見えないと、いつまでも不安が消えません。
〇〇用、△△用など、はっきりした目標を設定して貯蓄することが大切。
お金に名前をつけて貯める感覚です。

子どもの大学資金は学資保険で準備しているので、それ以外の今後の受験や入学費用などの教育費と緊急予備資金(半年~1年分の生活費)を貯めることをまずは目標としてはいかがでしょうか。

10月からの「幼児教育・保育の無償化」により幼稚園代が浮くと思われるので、その分を今後の受験や入学費用としてしっかりと貯めていきましょう。
希望の進路によりますが、公立であればそのまま月2万円程度ずつ小学校6年間貯められるとベスト。
下のお子さん分については、今後検討をしているAさんのパート収入を活用していきます。

緊急予備資金については現状貯蓄できている金額をそのまま維持して貯めていきましょう。
目標額に到達した後は、老後資金など次の目的に向けての貯蓄となります。
さらに可能であれば通信費と生命保険などの固定費を見直して、毎月1万円程度を浮かせて予備費用とすれば生活にゆとりを持たせることができます。

秋山 友美

ファイナンシャル・プランナー。
CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
「家計コーチ」代表。

藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。

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