3人の子どもたちの教育費が今後増えます。
現在も毎月の家計にゆとりがなく、習い事や保険料などはボーナス払いです。
夫の扶養からはずれて私も働いたほうがいいのでしょうか。

藤沢市・Fさん(45歳)
藤沢市・Fさん(45歳)
秋山友美
秋山友美

老後資金対策なども併せて働くことを検討しては

扶養からはずれると、Fさん自身の税金、年金、社会保険料の負担のほかに、夫の税金負担が増えたり、家族手当がなくなったり、一定の金額を超えるまでは家計全体の手取り額が減ります。
そのため、扶養をはずれてどのくらい収入を増やすことができるのか、働き方を確認することは大切です。

社会保険料の負担が大きく感じられるかもしれませんが、Fさん自身が厚生年金に加入できるなら自分の年金を増やせるので、老後資金対策になります。

女性の2人に1人が90歳超まで生きる時代だと考えると、目先の損得だけでなく、将来的な視点も大事です。

現在の月間支出を見ると、8万円は収支がプラスになっているようですが、その分は貯蓄できているのでしょうか。
そうであれば今後増えてくる受験に向けた塾代などの費用はその中からカバーすることになります。
また、学資保険などで別途大学進学用の資金を準備していますか。
現在の資産額を見る限り、これから3人分の大学資金の準備をするのは難しい印象です。

毎月の家計の中で節約の余地がありそうなのは、住居費や通信費でしょうか。
しかし、節約にも限界がありますね。
これらのことを総合的に判断すると、扶養をはずれて働き、手取り額が増える収入以上を目指すのはよい考えだと思います。

秋山 友美

ファイナンシャル・プランナー。
CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
「家計コーチ」代表。

藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。

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