硬貨の入金に手数料がかかる時代になりました。
小銭貯金が好きで現金主義の私も、そろそろキャッシュレス化が必要です。
どのように移行していけばよろしいでしょうか。

藤沢市・Sさん(60歳)
藤沢市・Sさん(60歳)

秋山友美
秋山友美

お勧めはデビットカードと電子マネー、QRコード決済

硬貨の入金手数料については、小銭貯金をしていた人にとっては残念なニュースでしたね。
金融機関の店舗数やATMの台数も減ってきており、着々とキャッシュレス社会に向かってきていますので、キャッシュレス決済への移行は大賛成です。

現金からの移行でお勧めしたいのは、デビットカードと電子マネーやQRコード決済です。
デビットカードは、銀行で発行し、クレジットカードと同じように利用しますが、使ったお金は即時に銀行の口座から引き落とされるのが特徴です。
銀行のキャッシュカードでその場でお金を引き出し、買い物をしているようなイメージです。

VISAやJCB等国際ブランドのカードを選択することで、クレジットカードが利用できる店舗で同様に使えます。
お金を支払うタイミングと実際にお金が引き落とされるタイミングがずれるクレジットカードとは異なり、現金を利用するのと近い感覚で支出の管理ができることが利点です。
さらに、ポイント還元があるカードも増えており、現金払いにはないメリットと言えます。

また、Sさんは既にQRコード決済のPayPayを利用しているとのこと。
PayPayにチャージする銀行口座をデビットカードの口座と同じにすることで、支払先を一つの口座にまとめて管理していきます。
この口座には1カ月程度の生活費のみ入れて、貯蓄用の口座と別にすることで、不正利用のリスクにも対応していきます。

デビットカードの不正利用対策 ・利用限度額を設定

・利用通知サービスを利用する

・海外での利用機能を停止しておく

・利用明細をまめにチェックして覚えがない支出は確認する

日常生活で使うのは、デビットカード1枚とPayPay、加えるならSuicaなどの電子マネーの3つくらいに絞り、クレジットカードは大きな買い物用に予備カードとして保有しておきます。
キャッシュレス化することで、コロナ禍における現金を介した接触リスクを減らし、現金を引き出しに行く時間的コストも節約できます。

秋山 友美

ファイナンシャル・プランナー。
CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
「家計コーチ」代表。

藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。

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