田舎に移住して子育てしたいと考えています。
夫婦とも医療系の資格を持っているので転職は比較的容易だと思います。
移住に伴う家計管理のアドバイスをお願いします。

藤沢市・Nさん(32歳)
藤沢市・Nさん(32歳)

秋山友美
秋山友美

地域によっては固定費増も…
事前リサーチや短期滞在を

コロナ禍で生活スタイルや価値観が変わり、移住や転居などを考えている人が増えているのを感じています。
家計簿を拝見しましたが、Nさんは、固定費を抑えて、とても上手に家計管理をされており、資産形成もしっかりと行われています。
また、医療職で転職も比較的容易とのことなので、どこに住んでも問題はないように思います。

移住するにあたっての注意点は、地域によっては固定費が増えてしまうことです。
例えば、寒い地域なら光熱費が高くなったり、田舎の場合は、格安SIMなどの通信状態が良くないことで通信費が高くなることもあります。
また、車がないと生活できないなど、車の維持費が追加でかかることも考えられます。
お子さんの教育費については、習い事の送迎コストが必要になるかもしれません。
先のことですが、大学進学時の下宿代も想定しておく必要がありますね。

住まいが変わり、暮らしが変わると支出の傾向も変わります。
総務省の家計調査からピックアップした地方別の家計支出を紹介しますので参考にしてみてください(下記QRコード)。
また、市町村によって子どもの医療費助成制度などの行政サービスも大きく異なりますので、候補となる地域の行政サービスや移住支援策などの最新情報も調べておきたいところです。

事前に現地での生活をイメージし、家計の変化を確認しておきたいので、いきなり引っ越しをするのではなく、短期間の滞在などを試しながら十分な準備期間を設けることをお勧めします。

秋山 友美

ファイナンシャル・プランナー。
CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
「家計コーチ」代表。

藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。

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