日常の「こんな時どうしたら?」の相談を、法律のプロがお答えします。

今回のお悩みは藤沢市 Aさん40代からいただきました。

お悩み
75歳の母が都内の賃貸住宅で一人暮らしをしています。

今住んでいるアパートがこの秋に契約満了で退去しなければならないのですが、次の住居がなかなか決まらず困っています。

娘の私が賃貸契約をして母を住まわせようと思っていますが、法律的に何か問題はありますか?

契約締結の際に事情を説明し
合意が整えば問題ありません

契約書と入居者が異なるということはあり得ることです。
ただ、契約上は契約者が入居者となっているにもかかわらず、実際には別人が暮らしているとなると「無断転貸」の問題が生じかねません。
賃貸物を第三者に転貸するには貸主の承諾が必要で、その承諾がないと契約を解除されることもあります。

高齢者の一人暮らしの場合、貸主の立場からすると賃料支払能力があるのか?いざという時身元を引き受けてくれる人はいるのか?といった点が心配になってきますから、これらの問題点を解消する必要があるでしょう。

あらかじめ契約締結の際に、正直に事情を説明し、自分が契約者、すなわち賃料支払義務を負うのが、実際に住むのは恒例の母一人であることにつき合意が整えば、契約上は問題はありません。
緊急連絡先や身元引受人の登録が条件となれば応じる必要もあるでしょう。
実際に契約してくれる貸主がいるかどうかは、当たってみないとわかりませんが、賃貸借は長期に及ぶ契約なので互いの信頼関係が大切になってきます。
丁寧に正直に話し合って契約を締結することが肝要と思われます。

アドバイスしてくれたのは

湘南茅ヶ崎法律事務所
弁護士 増井 瑞穂さん

 

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