えのすい」が教えてくれる

相模湾食べられる魚のお話

鮮やかな色彩のシキシマハナダイ

“えのすい”では、相模湾ゾーン沿岸水槽で展示しているシキシマハナダイ。
一見すると金魚のように鮮やかな色彩で、とても食べる魚とは思えません。
観賞魚としての価値は非常に高く、1尾数万円を超えることも。

春先に相模湾のやや深場で、この魚がたくさん釣れました。
さばくと身はやや水っぽい様子。

そこで、塩締めをして余計な水分を抜き、一晩寝かせてうま味を凝縮させてみると…食べてびっくり。
「赤い魚は全部うまいんだ」と言っていた漁師さんの言葉を思い出しました。
透き通った白身には、華やかな甘みが備わっていて、食べた瞬間ブワっと口の中に広がります。
さまざまな魚の刺身を食べてきましたが、個人的には5本の指に入るほどおいしかったです。

普通のお店には並ばない魚。
手に入れるためには船釣りが必要ですが、絶対損はさせません。
いざシキシマハナダイを求めて相模の海へ!


(新江ノ島水族館 えのすいトリーター  山本 岳)

 

新江ノ島水族館


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