来年で夫が定年退職します。
子どもも独立しているため、保険はこの先必要ないでしょうか。

藤沢市・Tさん(57歳)
藤沢市・Tさん(57歳)
秋山友美
秋山友美

死亡保障は減らしても大丈夫
貯蓄型保険は予定利率を確認

来年で定年退職とのこと。長い間お疲れさまでした。

確かに保険料を払い続けるのは負担感があり、保険の見直しは必要だと思います。
Tさんのお子さんは既に独立されいます。
また、退職金もあるということなので、残された遺族の生活費としての死亡保障は減らしても問題ないでしょう。

これからは病気やけがのリスクが高まる年代ですね。
その保障を保険で補うのか、預貯金をあてるのか、検討してみてください。
預貯金からと決めて、初めて保険が不要と判断できます。
その場合は、掛け捨て保険や掛け捨ての特約部分についてはやめても差し支えないと思います。

チェックしてほしいのは、現在加入している保険のうち、終身保険などお金が貯まっていくタイプの貯蓄型保険があるかどうかです。
貯蓄型保険は予定利率が高い、いわゆる「お宝保険」の可能性もあります。

貯蓄型の保険については、必ず予定利率を確認して有利なものは残すことも検討してはいかがですか。

定年前の今、夫婦で保険を見直してみるのは、良いタイミングだと思います。
保険料を減らした分は、人間ドックやがん検診などの受診や生活習慣改善など、ぜひ予防医療にお金を使ってください。
病気にならないこと、そして早期に発見することが一番の節約です。

秋山 友美

ファイナンシャル・プランナー。
CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
「家計コーチ」代表。

藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。

相談受付中!

1カ月の家計簿と相談内容(詳細な家計簿なしで相談のみもOK)を書いて、ご応募ください!