最近夫が株に没頭し、月に数十万円使い、預金がなくなりそうです。
子どもの教育費や家の購入資金も用意したいので、預貯金と投資のバランスなどについてアドバイスしてください。

藤沢市・Fさん(39歳)
藤沢市・Fさん(39歳)

秋山友美
秋山友美

具体的なマネープランを立て
投資の目的を明確にしましょう

実は私もFPになる前に株式投資に資金を注ぎ込んだ経験があり、ご主人の気持ちも分かります。
そんな時に一般論で何か言っても聞き入れてもらえないと思いますので、Fさんの希望を踏まえ、いついくら必要なのか具体的な計画を立てましょう。

株式投資は短期的には大きな損をする可能性もあるので、老後資金など長期間かけて運用する目的やゆとり資金で行うことが大前提です。
ご主人が何のために株式投資をしているのか、投資目的が明確でない場合は、趣味としてご主人のお小遣いを使ってもらうくらいの気持ちで!

お子さんは中学から私立を希望とのことなので、小3の2月から受験のための塾に通うことも想定し、塾代だけでも250万円程度は準備しておきたいところ。
その分のお金は現金で持っておく必要があります。

また、最低でも家族に万が一のことがあった場合の「緊急予備資金」は現金にしておきたいですね。
そうなると1年間の生活費分約500万円は株式投資には利用できません。
さらに、住宅を何年後にどのくらいの金額で購入したいのか、諸経費や頭金をいくらと想定するのか、具体的に金額を出してみましょう。

10年以内と考えているなら、その分のお金も投資のリスクにはさらしたくありません。
現状は教育資金や住宅資金を優先する必要があるため、老後資金は、iDeCoなどを活用して毎月少額を積み立てていくのがよいと思います。

秋山 友美

ファイナンシャル・プランナー。
CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
「家計コーチ」代表。

藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。

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