8月10日に長谷寺のご本尊をお参りすると、四万六千日分参拝したのと同じ功徳があるとされています。
来山の方々には本尊の姿を表した「お身影(みえ)」が授けられます。
当日朝4時から8時までの間は自由参拝になり、その間観音堂では随時読経が行われます。
そして、今年は特別に観音像造立1300年記念として観音様のお御足(みあし)に触れ、ご縁を結ぶ「御足参り」を毎日実施しています。

長谷寺
鎌倉市長谷3-11-2
江ノ電長谷駅から徒歩5分

 

御足参りの様子。
長谷寺は鎌倉市長谷3-11-2。江ノ電長谷駅から徒歩5分。

日本最大級の木造観音像


奈良長谷寺と同じクスノキの一木で造立

本尊十一面観音像

ご本尊の十一面観音菩薩像は9.18mあり木造では日本最大級で養老5年(721)に造られました。
開山の徳道上人は大和国の山中で見つけたクスノキの霊木で二体の像を彫り、一体は奈良長谷寺の本尊となり、一体は有縁の地で民衆を救うために海に流しました。
15年後に三浦半島の長井に流れ着き鎌倉に遷(うつ)し建立されたのが同寺です。
長谷寺式観音像は右手に錫杖(しゃくじょう)を持っているのが特徴です。

 

長谷寺は奈良時代の開創と伝わります

1300年記念として「絆観音菩薩像」を制作

同寺は奈良時代の天平8年(736)の開創と伝わります。
本尊造立1300年記念の一環として制作された「絆観音菩薩像」は観音堂内に祀(まつ)られています。
奈良時代の造立当初の像様を想定復元したものです。
像高は1mほどで本尊と同じクスノキの一木造りで数年後には金箔をほどこすそうです。

 

楽しめる話
「真如門」入口の石塔には…

観音堂西側の眺望散策路階段入り口には3基の石塔があります。
「真如門(しんにょもん)」と書かれている石塔の手前左側には「好夢」とあります。
「好い夢を見ましょう」と誘っているようです。
誘われて少し階段を上って行くと右側には「不覺轉入(ふかくてんにゅう)」の石塔があり、これは「不覚にもうっかり入ってしまった」という意味で階段をさらに上って行くと上には墓地がありました!

 

 

かん治さん

「鎌倉検定は1級で
 お酒は2級を飲んでいまして、
 プレゼントをいただきますと喜んでサンキュウと言っています」
がお決まりの自己紹介。
「鎌倉ガイド」としても活躍する湘南通のアマチュア落語家。