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こんにちは。
社会人大学 代表コンサルタントの桑名 伸です。

「目的」「目標」達成を語るその前に…大切な事
今回の授業は「目的」「目標」を達成する方法の番外編です。

前回までは「目的」「目標」の達成の仕方をお伝えしてきましたが、そもそもその手前の問題…

■目的が分からない・目的を見ようとしていない
■目的がない

という問題点があります。
私は最近わが社の新人研修や︑若手社員に対して指示命令を出した時に、指示を受けた若手社員の頭の中では前述のような2つの■の問題点がある事をよく感じます。
これは若手に始まったことではなく、自動化やSNSなどの普及で便利な世の中になったことで、多くの人の非常に由々しき問題になってきていると思います。見ていきましょう。

■目的が分からない・目的を見ようとしていない

例えばですが、
上司「ビールを持ってきて」
部下「はいビールです!」
上司「栓抜きは」
というような感じです。
(社内の話としての例題として適当かどうかは別ですが、分かりますよね?)

端的に言うと、
・「言われたことをやること」が目的になっている
・何のためにやるのか考えていない

ということに集約されるのではないでしょうか。

■「言われたことをやること」が目的になっている

新人社員や若手社員たちは、不真面目でもひねくれているわけでもありません。非常にまじめです。
その真面目さ→ちゃんとやろう→言われたことをミスなくやらねば→〈思考終了〉
という感じです。
納得できますよね(笑)。

これは新入社員や、まだ難しいことができない若手社員であれば百歩譲ってオーケーかもしれません。
しかし、5年経っても、はたまたいい歳になっても目的が何かを考えられない人が多くなってきていると感じるのは私だけでしょうか。

下の目的と作業の相関図をご覧ください。


大切なのはこの「目的」の部分ですね。この「目的が分かっていない」ことは、現代病と言えるのではないでしょうか。
一番右の「さらに上級編」ができる人は、会社だけではなく、さまざまな環境において周りから認められる人になるのですが、そういう人になかなか最近は出会えません。

この「現代病」はなぜ起きるのか?

原因は、「効率化」のための作業の「細分化」と「自動化」。さらに●●●(この答えは最後のほうで)。

昨今の経済環境においては「効率化」が求められています。競争に勝つ、会社の株価を上げる…いろいろな要因があると思いますが、行き過ぎた「効率化」がこの現代病を生んでいるのです。

極端な言い方をすれば、
・「あなたはこれをやってくれればいい」→そのほうが早い、何かあっても他の人に代わりをやらせられる、難しいことを教えなくて済む(楽)
・自動化できれば安くできる→システムで解決できれば人件費は要らない→プログラムの重要性が増す→人間への教育が薄くなる

まだまだありますが、あげればこんな感じです。
どうでしょう、皆さんの周りにはこんな環境がありませんか? 会社ではどうでしょうか。

こんな環境だらけなので「目的」が分からない人、見失っている人が多くなってしまっているのではないかと思います。
●●はズバリ、「教育する人がいない」、もっと言うと「うるさいオヤジがいない」、会社においては「『目的』をきちんと教えていない」、です。

皆さんも、飲食店のアルバイトを見て、「分かってないなぁ」や、「(お店は)ちゃんと教育しているのか」などと思ったことはないですか?
でも、若手は言われたことをちゃんとやっているのです。ちゃんとやっているつもりなのです。

これからはしっかり「目的」を見据えていかないと、人生の目的すら分からなくなり、おかしな世の中になっていってしまう気がしてなりません。
ぜひ皆さまが「うるさいオヤジ」「おせっかいおばさん」になって、若者の応援をしていこうではありませんか。

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