こんにちは。
社会人大学 代表コンサルタントの桑名 伸です。
学校で教えてくれない 社会の授業では、社会の本質を学び、幸せになるための (不幸にならないための)正しい考え方についてお伝えします。
今号では、令和元年9月28日号のリメイク版です。これからは、定期的にこの授業を行っていきますので、皆様ぜひ出席をお願いします。
■「知ってる」と「できる」の大きな違いを考えていきましょう
「薇薔」
これって何て読むか知っていますか?
バラ、ですか?
違います。実は「バラ」ではありません。
「薔薇」の文字をひっくり返しています。ラバとも読まないでしょう。
なんとなく漢字のイメージで覚えているだけなのです。
さて、それではひっかけ問題は別として、「薔薇」を「バラ」と読める方に質問です。
このページを伏せて、「バラ」という漢字を書いてみてください。
……書けましたか?
これが「知る」と「できる」の差なのです。しかもその差はすごく大きいものです。
薔薇の文字を書ける人はすぐに「あれ?文字がひっくり返っています」とわかります。
つまり、読めるだけではなく、書けて初めて「理解できた」「本当にわかった」という事になるのです。
そして本当に「わかった」ことは人に伝えたり教えることができます。
◆今注意しなければいけないこと◆
ネット、SNS、テレビ、新聞、雑誌など、様々な情報を見聞きして、「なるほど、わかった!」という経験はあると思います。
特に今はネットやSNSの時代。そこには情報があふれかえっています。特にSNSで発信されている情報の中には「わかった」レベルで情報を発信している人が多く見受けられます。
私は就活生と話をすることが多いのですが、社会、会社、仕事に関して、うわべの情報を集め、
「わかった」つもりで就活をしている学生が多く見受けられます。
しかし、面接ではしどろもどろ。
なぜかというと、面接に向けて様々な情報を集め「対策」を練ってくるらしいのですが、勉強してセリフとして覚えてきたことには答えられても、変化球の質問には答えられず。
結果、当然、不合格となります。
現在、この就活生のような事例を、皆さんもいろいろな場面で感じたことがあることでしょう。
まずは「わかっている」か、つまり「知ったかぶり」になっていないかどうかを、チェックしていくことが大切だと思うのです。
《今回の授業まとめ》
・「知ってる」と「できる」は違う
・「できる」と、人に教えられる
・ネット、SNSは「知ってる」レベルが多いので注意
・自分にも他人にも、それが「知ったかぶり」でないかを注意する
皆さんも仕事場や家庭内で次のような経験はあるのではないでしょうか?
職場でも家庭でもこんなことあるある。
【仕事場で】
教わっている時には、こんなの簡単!と思っていたことが、自分が後輩に教える時に、ドキドキしてなかなかうまく教えられなかった。
【家庭で】
ネットで料理のレシピを見て、「あっ、これ知ってるから簡単!」といいながら、いざ料理をし始めるとうまく作れないからもう一度調べたり。
《番外編》
【家庭内でご主人やお子さんに】
「忙しいからお風呂掃除やってよねー。」
「わかったー」
でもやってくれていない。
これらはちょっと角度が違うかもしれませんが、「わかった(知る)」と「やる」の差の問題と言えます。
お風呂掃除の例でいうと、「わかった」と言って理解しなければいけないのは、「風呂掃除をする事」ではなく、忙しくて疲れている中で家事をやる「奥様(母親)の気持ち」ではないかと思うのです。
それが本当に「わかった」なのです。
このように「知ってる」「わかってる」と、「やる」「できる」には大きな差があります。
これを軽んじて安請け合いしたり、人の話を信用したりすると、後でしっぺ返しが来るので注意をしなければいけません。
次回は、『結婚してうまくいく方法は?』です。
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