【2024年2月10日号〜家計簿コーチングより】

毎月5000円~7000円のお小遣いをもらっています。
最近メイクに興味があり、少し高い化粧品を買うと
母親に「また無駄遣いして…。100円ので十分よ」などと責められてつらいです。

横浜市・Nさん(16歳・高校生)
横浜市・Nさん(16歳・高校生)
秋山友美
秋山友美

両親の方針を尊重しつつ、
価値あるお金の使い方を学びましょう

お金と上手に付き合っていくために、社会人になる前に一番身につけてほしいのが「お金の使い方」だと思っています。
まず、お金についての方針は、ご家庭によって異なります。友人の家と比べてしまう気持ちは分かりますが、お小遣いをもらっている間は、ご両親の質素倹約第一という方針を尊重することも大切です。
家族としての自分の役割(お手伝い、学業など)をしっかり果たすことで、お小遣いの額については交渉の余地が出てくるかもしれませんね。
その上で、お小遣いを何にどのように使うのかは、口出しをせずに任せてもらうようにしましょう。

■無駄遣いかどうかは自分の価値観で判断
高校生が高めの化粧品を買うことが無駄遣いというのは、お母さんの価値観ですね。無駄遣いかどうかは、親や他人が決めることではありません。お金を使った後に自分自身が後悔をしているのであれば、それは「無駄遣い」だったと分かります。
失敗をすることもあるかもしれませんが、Nさんにとって価値があると思うものにお金を使い、満足度が高い使い方を目指しましょう。
ただし、お金には限りがあります。それは社会人になり、自分で収入を得るようになってからも同じ。限られたお金の範囲の中で自分に必要なもの、欲しいものにどのようにお金を使っていくのかを考える必要があります。
同じ商品を購入するにしても、セールを狙う、フリマアプリを活用するなど工夫次第で価格を抑えて購入できるかもしれません。
限られた金額の中で工夫し、どれだけ自分の満足度や幸福度を高められるかが使い方のポイントです。
学校の規則やご家庭での考え方次第にはなりますが、アルバイトをする、フリマアプリで不要なものを売るなどして使えるお金を増やす手段を考えてもよいかもしれません。

■高収入=幸福度が高いとは限りません
家計相談に乗っていると、収入が高いことや資産があること=幸福度が高いわけではないということがよく分かります。
自分にとって満足度が高いお金の使い方を、ぜひ今から考えてみてくださいね。


秋山 友美

・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。


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