藤沢の白旗神社は古くから相模国一之宮の寒川比古命(さむかわひこのみこと)を祀(まつ)っています。
そして、源義経没後60年の宝治3年(1249)9月に源義経を合祀(ごうし)しました。
小田急線藤 沢本町駅から徒歩7分
白旗神社に関する記事
【2021年4月24日号】白旗神社(藤沢本町)は藤の花の名所です
里人が義経の首を洗い清めて供養
源義経「首洗い井戸」
源義経は文治5年(1189)に奥州平泉の衣川の高館(たかだち)で自害します。
その首は鎌倉の腰越で首実検の後に浜に捨てられ、境川を金色の亀の甲羅に乗って遡り、この地に到着。
あわれと思った里人が泥まみれの義経の首を洗い清めて首塚をつくったと語り伝えられています。
現在の白旗交差点の近くに義経の「首洗い井戸」があります。
義経没後810年記念でその魂が一緒に
源義経公鎮霊碑
義経の首は藤沢に、そして胴体は宮城県栗原市に祀られています。
平成11年の源義経公没後810年を記念し、栗原~藤沢間(片道500km)を栗原の関係者が歩いて往復しました。
両地の土と土を合祀することで、晴れて810年後に義経の魂が一緒になりました。
昨年の春に栗原で没後830年慰霊祭がありました。
それに参加した同神社と縁の深い小峯憲(あきら)さん(古美根菓子舗店主・65歳)が栗原から藤沢を完歩しました。
20年前の恩返しの旅ですね。
小峯さんは次の「楽しい話」に登場の先代店主のご子息です。
楽しい話「かしの木」
白旗神社本殿東側にある「弁慶の力石」は、その昔は神社西側の「古美根菓子舗」の前に置かれていました。
この石に触れると健康で病気をしないといわれています。
「古美根」の先代店主の小峯晴吉さん(94歳)は「拍子木締め」の名手です。
特に年末年始に藤沢市内での主要団体の忘新年会の最後に登場して「拍子木」で締めの音頭を取り大人気でした。
ご主人に
「いつも、見事な締めをありがとうございます。
ところで、その拍子木の“木”は何ですか?」
と伺いました。
すかさずご主人
「ウチは菓子屋だから“かしの木”だよ!」
かん治さん
「鎌倉検定は1級で
お酒は2級を飲んでいまして、
プレゼントをいただきますと喜んでサンキュウと言っています」
がお決まりの自己紹介。
「鎌倉ガイド」としても活躍する湘南通のアマチュア落語家。