【2024年9月28日号〜家計簿コーチングより】

8月24日号の津波防災特集を読んで、お金の面で知っておいたほうがよいことや
備えておきたいことは何なのかが気になりました。

藤沢市・Sさん(50歳)
藤沢市・Sさん(50歳)
秋山友美
秋山友美

防災用品の準備に併せて3ステップでお金関係の確認と備えを

自然災害リスクが高まる中、お金の防災についても気になりますよね。次の3つのステップで確認して備えていきましょう。

●Step1 事前に備える
①火災保険の内容を確認しておく。最新のハザードマップを確認して、必要な対策ができているかチェックする
②緊急予備資金を準備する。被災時に生活を立て直すまでの資金として、生活費の1年分程度を準備しましょう。いざという時にすぐに利用できるように換金性の高い預貯金で準備します。
③当座をしのぐ現金の準備。停電や通信障害によりキャッシュレス決済が利用できない、ATMから現金が引き出せない場合があります。家族が1週間程度生活できる現金を準備しておくと安心です。千円札や小銭など細かいお金で準備しましょう。
大規模災害が起きた場合は、「災害時における金融上の特別措置」が要請され、預金通帳やキャッシュカードを紛失してしまっても本人確認ができれば、一定の預貯金が引き出せるよう金融機関が対応を求められます。窓口に徒歩で行ける銀行の口座を持っておくことも対策の一つです。

●Step2 資産や保険などをリスト化する
いざという時に家族全員が分かるように、資産のある場所、また保険の加入状況を書き出した一覧表を作成しておくと安心です。

●Step3 被災時の支援策を知る
内閣府のHPには、被災者支援に関する各種制度の情報がまとまっています。どのような支援策があるのかざっと目を通しておくといいですね。

《被災者支援に関する各種制度の概要》
https://www.bousai.go.jp/taisaku/hisaisyagyousei/pdf/kakusyuseido_tsuujou.pdf

いつ起こるかわからないのが自然災害、防災用品の準備などと併せて、お金関係での備えも進めておきたいですね。

秋山 友美

・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。


相談受付中!

1カ月の家計簿と相談内容(詳細な家計簿なしで相談のみもOK)を書いて、ご応募ください!