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上空から見た長柄桜山古墳群(提供:神奈川県教育委員会)
逗子市・葉山町/葉桜バス停から徒歩15分

長柄(ながえ)桜山古墳群は、逗子市と葉山町の境の丘陵上にある神奈川県内最大級の前方後円墳です。
平成11年(1999)に地元の葉桜在住の東家洋之助さんが埴輪(はにわ)を発見したことで存在が知られます。
古墳時代前期(4世紀後半)に造られた古墳群で全長約90mの大型前方後円墳2基から構成されています。
墳丘の保存状態が良好で平成14年(2002)には国指定史跡を受けています。

“第1号墳”の保存整備工事が今春終了

◆今年の3月に10年間の整備が完了 
第1号墳は表面の土が少なく、古墳の崩壊を防ぐため盛り土と笹竹の植栽を行うなど10年間の整備を行いました。
今年の3月に工事が完了。来場者向けに頂上への階段を設け、後円部には棺(ひつぎ)の埋葬場所を表示し、発掘された埴輪(はにわ)のレプリカや説明板が設置されています。

長柄桜山古墳群第1号墳

“第2号墳”には葺石を見ることができます

◆第1号墳から西へ約10分で第2号墳に着きます
第1号墳から西へ約500m行くと10分ほどで第2号墳に着きます。
第2号墳の表面には砂岩や泥岩を用いた装飾の葺石(ふきいし)があります。葺石は手のこぶし程の大きさで現在は土で覆われていますが、築造当時は輝いていたといわれています。
西側からは逗子湾、江の島や富士山を望めます。

第2号墳・その墳丘表面の葺石(提供:神奈川県教育委員会)

同古墳に埋葬された人物は不明です

同古墳に埋葬された人物は不明ですが、この頃には東北地方南部にまで古墳群が築かれています。
ここは当時の太平洋岸の東北・関東と畿内を結ぶ交通の要衝の一つと考えられています。
埋葬者は相模湾と東京湾を結ぶ水上交通を掌握した有力者で、ヤマト王権とも関係のあった人物であった可能性が考えられています。


かん治さん

「鎌倉検定は1級で お酒は2級を飲んでいまして、プレゼントをいただきますと喜んでサンキュウと言っています」がお決まりの自己紹介。
「鎌倉ガイド」としても活躍する湘南通のアマチュア落語家。