【2024年12月7日号〜家計簿コーチングより】
いつの間にかタンス預金がたくさんたまってしまいました。
小銭もいっぱいです。銀行に預けると手数料がかかるそうですね。どうしたらよいですか?
必要以上のお金を家に置くのは危険。小銭は意識的に利用を
強盗事件や特殊詐欺なども増えている中、必要以上のタンス預金を置いておくことには反対です。
地震などの災害時に焼失や紛失といった恐れもあります。
■家に置いておく現金は1カ月分の生活費
いざという時に1カ月程度生活ができるお金を目安に自宅に置いておき、それ以上は金融機関に預けましょう。
火災保険の家財の契約に盗難補償が付いている場合は、現金や切手、印紙などは1回の事故につき1敷地内ごとに通常20万円までの補償とされています。ひとつの目安にしてください。
また、銀行にお金を預ける際には、この機会に自分が病気などで銀行の窓口やATMに行けなくなったときにどうするのかも検討しておきましょう。
銀行によって名称は異なりますが、代理人を事前に指定しておくサービスがあります。本人が事前に申し込みすることで、銀行窓口やATMへ来店できなくなった時に、本人に代わって代理人が手続きできるサービスです。
■少しずつ小銭を減らしキャッシュレス化
次に小銭についてですが、気付くといつの間にかたまっていますよね。
一定枚数の硬貨を両替したときや、銀行に預ける際に、今は手数料がかかります。そのため、まずは、買い物をするときに小銭を意識的に利用していくようにしましょう。
また、ご自身が利用している銀行が何枚まで無料で両替や口座への入金できるのかを確認しましょう。窓口とATMで手数料がかかる枚数が異なるケースも多いです。
手数料は一例として三井住友銀行では窓口300枚まで無料。ATMは無料ですが、1回に投入できるのは100枚までです。
手間ではありますが、銀行に行く際に手数料がかからない範囲で両替したり、口座への入金をしていきましょう。
これからキャッシュレス化はどんどん進んでいきますので、後回しにせずに今から意識的に少しずつでも小銭を減らしていきましょう。
秋山 友美
・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。
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