【2025年1月25日号〜家計簿コーチングより】

これまでは親が管理していたお年玉。小学生になり、自分で使いたいと言い出しました。
お金の教育は必要だと思うのですが、どうしたらよいでしょうか。

藤沢市・Sさん(42歳)、子ども(7歳)
藤沢市・Sさん(42歳)、子ども(7歳)
秋山友美
秋山友美

金銭教育を始める絶好のタイミングです。
親子で話しましょう

お年玉は子どもたちがまとまったお金を手にする数少ない貴重な機会であり、金銭教育を始める絶好のタイミングです。ぜひ子どもと一緒にお金の使い方について考えていきましょう。

■親の価値観で「無駄遣い」と否定しないで
お金の使い方に関して避けたいのは、子どもが「欲しい」と言ったときに親の価値観で判断をして「無駄遣い」として否定してしまうことです。
もしかしたら実際に無駄になってしまう使い方かもしれませんが、それも大切な経験です。子どもの意思を尊重し、自由に考えさせることが大事。お金を使う前に否定をしてしまうと、子ども自身が失敗の原因を考えたり学んだりする機会を奪ってしまいます。
小さいうちの金銭的な失敗であれば、金額も比較的小さいため、「お金の使い方」を学ぶ貴重な経験として見守りましょう。

■使い方を子どもと一緒に考える
子どもが手にしたお金。2つの使い方について一緒に話し合いをする時間を持ちましょう。
①欲しいものを買う:子どもが自分で考え、優先順位を決めて購入する
②貯金する:後で必要になったときのために備えておく

今すぐに使うことと、将来のために備えておくこと、その2つを自分で考えて使う経験を通して、計画的にお金を管理する力を育んでいきます。
さらに、貯金をする場合は、銀行や貯金の仕組みなどを伝えられるといいですね。可能であれば、子ども自身が管理する用の口座を一緒に作るところから始めるとベストです。お祝い金などを子ども名義で貯めておくための口座があるとしても、それとは別に準備をしましょう。

お年玉を通じて、子どもたちにお金の価値や計画的な使い方を教えることで、健全な金銭感覚を育むことができます。
お年玉の意味や、お金がどこからきているのかなども含めて、お金について親子で話をする機会にしてくださいね。

秋山 友美

・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。


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