【2025年8月9日号~家計簿コーチングより】

夫婦とも家飲みが大好きで毎月の酒代が多過ぎるのではと心配。年々お酒の種類や量も増えています。酒代を食費に含めて考えるべきかなども気になります。

横浜市・Yさん(52歳)、夫(52歳)
横浜市・Yさん(52歳)、夫(52歳)
秋山友美
秋山友美

食費と酒代は分けて記録を。将来の収支を見通して体調にも留意を

お酒が大好きなご夫婦、月の酒代はおよそ2万5000円とのこと。
私もお酒を飲む時間が大好きなので、共感しながら家計簿を拝見していました。現在の家計に関しては、お酒にはそれなりにお金をかけていますが、毎月しっかり貯蓄もできているため、すぐに節約する必要はありません。
むしろお酒はご夫婦の楽しみであり、「使うことに価値がある支出」として、生活の質を支えている可能性もあります。

とはいえ、「このままでいいのかな」とふと感じるのは自然なこと。
月2万5000円の酒代は年間で約30万円、10年で300万円にも上ります。
ライフステージの変化を見据えて、「今のお金の使い方は、自分たちにとって本当に心地よい形なのだろうか」と考えるタイミングなのかもしれませんね。Yさんの場合は、食費と酒代を分けて記録するのがお勧めです。
生活に必要な支出(食費)と、楽しみのための支出(酒代)を分けて“見える化”することで、「お金の使い方に納得する」ことにつながります。
もう一歩踏み込むなら、将来の収支を“見える化”した「キャッシュフロー表(ライフプラン表)」を作ってみるのもお勧めです。
今後の収入・支出・貯蓄の推移を一度整理しておけば「このペースで飲んで大丈夫!」と安心できたり、「60歳以降は少し控えようかな」といった判断がしやすくなります。

ただし、飲酒は飲み方によっては健康を損い、医療費がかさむことも。
お酒を末長く楽しむためにも、体調とのバランスに気をつけてください。
お金の使い方は、その人の価値観そのもの。
だからこそ、“なんとなく”ではなく、“納得して”お金と向き合えるよう、小さな“見える化”から始めてみてはいかがでしょうか。

収支内訳
◆月間収入
夫婦………400,000
◆月間支出    
住居関係費………30,000
食費………100,000(酒代25,000含む)
医療費………10,000
日用品………20,000
通信費………20,000
被服費………30,000
両親仕送り………50,000
交通費………30,000
保険…………20,000
貯金…………70,000
そのほか………20,000
◆ボーナス収入
夫婦………600,000
◆ボーナス支出
旅行………400,000
貯金………200,000
◆現在の資産
預貯金………17,000,000

秋山 友美

・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。


相談受付中!

1カ月の家計簿と相談内容(詳細な家計簿なしで相談のみもOK)を書いて、ご応募ください!