【2025年10月25日号~家計簿コーチングより】
コロナの影響で給与カットが響いている中、物価の上昇もあり、夫婦間の資産管理・資産形成について、どのように話し合えばよいのか悩んでいます。
今後の大きな支出を整理し、資産形成のゴールを設定しましょう
Sさんの家計簿を拝見すると、現状はしっかりと貯蓄ができていることが分かります。
現状の管理はうまくいっているのに、夫婦間で資産形成について不安を感じる方は少なくありません。
特に、Sさんのように夫がお金に無頓着で、「任せておけばよい」と考えている場合、話し合いが難しいこともあります。
FPとして相談に乗ると、こうした夫婦は少なくありません。
多くの場合、どちらかが中心となって家計管理をしているものの、情報共有や将来の目標設定に悩み、第三者を交えて話す機会を求めています。
Sさんの場合は、妻が管理する役割を基本にしつつ、夫には必要な情報だけを共有する方法が有効かもしれません。
年間の収支や貯蓄額、運用額、今後の教育費や大きな支出予定など、夫が把握しておくと安心できる数字を整理して伝えるだけでも、共通認識が生まれます。
そして、資産形成を安心につなげるためにはゴール設定が不可欠です。
子どもの教育費がいついくら必要か、車の買い替えや住宅リフォームなど今後の大きな支出予定を整理するところから始めましょう。
ゴール設定することで、将来の目標に沿った計画的な資産形成が可能になり、投資と貯蓄のバランスや優先順位も明確になります。
この計画をまず夫婦で一緒に行うことをお勧めします。
ご主人が乗ってこない場合はファイナンシャルプランナーなどの専門家を第三者として交えると、話し合いがより具体的で建設的に進めやすくなります。
中立的な立場からアドバイスをもらうことで夫も関心を持ちやすく、「一緒に将来を考える時間」として活用できますよ。
秋山 友美
・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。
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