

(藤沢駅からバス、バス停「小塚」下車徒歩13分)
天嶽院(てんがくいん)の寺名は北条早雲の戒名(早雲寺殿天嶽宗瑞大居士)にちなみます。
早雲は真言宗の古寺「不動院」を曹洞宗の天嶽院に改めています。
開山は虚堂玄白(こどうげんぱく)禅師で大雄山最乗寺開山了菴(りょうあん)禅師6世の嫡孫です。
本尊は法堂(本堂)に祀(まつ)られている一仏両祖(いちぶつりょうそ)です。
一仏とはお釈迦様で両祖とは曹洞宗では道元禅師と瑩山(けいざん)禅師を両祖として仰いでいます。
千手千眼観世音菩薩は同寺で最古の仏像です
◆同像は浄聖殿(じょうしょうでん)に安置されています
千手千眼観世音菩薩は浄聖殿の本尊です。
寄木造、玉眼入、金色相。像高34.5㎝、総高83.0㎝。
天嶽院では最古の仏像で、天正2年(1574)造立と伝わります。
十一面・千手・千眼・慈悲心で人々を救うため“大悲(だいひ)観音”とも呼ばれています。

曹洞宗は道元禅師によって日本に伝えられています
◆瑩山禅師は曹洞宗を全国に広めています
法堂(はっとう)には、お釈迦様、道元禅師、瑩山禅師がお祀りされています。
お釈迦様により開かれた仏教は、脈々と受け継がれ、28代目弟子の達磨大師によって、インドから中国に禅が伝わり、曹洞宗は鎌倉時代に道元禅師によって中国から日本に伝わりました。
道元から4代目の瑩山禅師は全国に曹洞宗を広めています。

曹洞宗の“只管打坐”とは壁に向かって座禅をすることです
坐禅の祖、禅宗の祖といわれる「達磨大師」は、洞窟でひたすら壁に向い坐禅を組んだと言われています。
その面壁(めんぺき)に向かった年月は何と9年です。
これが「面壁9年」といわれる由来です。
曹洞宗の「只管打坐(しかんたざ)」とは、達磨大師に倣(なら)い、只ひたすら壁に向かって禅に徹することです。
かん治さん
「鎌倉検定は1級で お酒は2級を飲んでいまして、プレゼントをいただきますと喜んでサンキュウと言っています」がお決まりの自己紹介。
「鎌倉ガイド」としても活躍する湘南通のアマチュア落語家。


