【2026年8月8日号~家計簿コーチングより】
SNSで「20代からNISAをしっかり積み立てるべき」という投稿を見て毎月3万円を積み立てていますが、貯金を崩す月もあります。減額したほうがよいですか。
無理せず自分に合ったペースで続けられる積立額を設定しましょう
将来のために投資を始めたのに、今の生活が苦しくなってしまう「NISA貧乏」という言葉を見かけるようになりました。
Kさんが20代で資産形成を始めている点は素晴らしいです。毎月3万円を積み立て、年間36万円に。
ただ、家計を見ると大きな余裕はなく、旅行や結婚式などの支出が重なると家計が不安定になりやすくなります。
■生活防衛費を確保し、特別費も準備
まず大切なのは、貯蓄130万円は生活を守るための「生活防衛費」として確保しておくことです。
一人暮らしでは、急な病気や転職、引っ越しなど、まとまったお金が必要になる場面があります。
その上で、旅行や結婚式、帰省など毎年発生しやすい支出に備え、毎月の収入からあらかじめ「特別費」を取り分けておくと安心です。
例えば、交際費の一部を毎月1万円積み立てれば、年間12万円を準備できます。
急な出費があっても預金を大きく取り崩さずに済み、NISAでの積立投資も続けやすくなります。
もし特別費を確保する余裕がなければ、NISAでの積立額を2万円や1万円に減らして調整してもよいでしょう。
積立投資では、一時的に多く積み立てることより、途中でやめずに続けることの方が大切だからです。
20代のお金は、資産形成だけでなく、学びや旅行、人とのつながりに使うことも将来の財産になります。
NISAは今の暮らしを犠牲にしてまで続ける制度ではありません。
大切なのは、無理をして多く積み立てることではなく、自分に合ったペースで「続けられる額」を選ぶことです。

秋山 友美
ファイナンシャル・プランナー。CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。「家計コーチ」代表。商品販売を一切しないFPとして、湘南を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチを行う。ライフプラン・資産運用などの講師としても活動中
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