

鎌倉駅から徒歩25分 (写真提供:杉本寺)
天台宗の杉本寺は、鎌倉最古の寺院です。天平6(734)年聖武天皇の后(きさき)の光明皇后の御願で行基菩薩が建立しました。
本尊は“行基”“慈覚大師”“恵心僧都”制作の3体の十一面観音菩薩像です。
本堂正面には、源頼朝寄進の前立本尊十一面観音菩薩像(伝運慶作)、宅間法眼作の毘沙門天立像等が安置されています。
本尊には多くの伝説があります
◆「下馬観音」「覆面観音」とも呼ばれています
鎌倉時代に火災が起こった際にご本尊3体が自ら庭内の大杉の下に火を避けたので、それ以来「杉の本の観音」と呼ばれています。
信心のない者が寺の前を馬に乗って通ると必ず落馬するので「下馬観音」とも、また建長寺開山大覚禅師の祈願で、行基作の観音の顔を袈裟(けさ)で覆うと落馬する者がなくなったので「覆面観音」とも呼ばれます。

当地は鎌倉防衛上の要地でもありました
◆仁王門から本堂に向かう苔の石段が美しいです
寺の背後一帯に元は“杉本城”があり鎌倉防衛上の要地でした。
“杉本城”は南北朝内乱期の“杉本合戦”の舞台となり落城。
南朝方の北畠顕家が鎌倉を攻めた際に、鎌倉の足利義詮(足利尊氏3男)は逃れて、鎌倉の守将斯波(しば)家長は杉本観音堂で自害しています。
同寺は四季折々に花々を楽しめ、特に仁王門から本堂に向かう苔むした石段が美しいです。

午(うま)年の本年は本尊の御開帳が行われています
同寺は坂東三十三観音霊場第1番札所です。
観音霊場では、12年ごとの午年に秘仏の開帳を行う寺院が多いようです。
同寺では現在、本堂大悲殿(本尊の収蔵庫)改修工事中です。
今秋から12月初旬頃までの土・日曜、祝日に3体の本尊の御開帳が行われています。
入山料300円、本堂特別開帳は別途1000円(午年御開帳特別朱印授与込み)です。
かん治さん
「鎌倉検定は1級で お酒は2級を飲んでいまして、プレゼントをいただきますと喜んでサンキュウと言っています」がお決まりの自己紹介。
「鎌倉ガイド」としても活躍する湘南通のアマチュア落語家。


