時宗本山清浄光寺(遊行寺)では、毎年11/18~28の企画に歳末別時念仏が行われます。
昔は年越しの念仏修行ということで年末に行われていた法要です。
この行法の中で11/27の「報土入り」と「御滅灯(一ッ火)」は公開となっています。
宋祖一遍上人以来700年間伝承されている古式の法要です。

 

遊行寺の本堂
藤沢市西富1-8-1
藤沢駅北口から徒歩約15分

 

「御滅灯(おめっとう)」(一ッ火法要)

全山の灯が次々に消されます

御滅灯の様子

本堂内陣に台を置き、奥の座を報土(極楽浄土)、下座を穢土(えど=この世)とします。
境内道内の灯はすべて消され、最後に大光・後灯が同時に消えると堂内は漆黒の闇となります。
十八念仏が始まり、火打ち石で火を起こします。
打ち込まれた火は、灯明へ移され、再び阿弥陀と釈迦の光明に照らされた世界が戻ります。
これが”一ッ火法要”です。

 

時宗独特のアミ引きダ張り念仏

法要が始まり十八念仏が唱えられます

この念仏は低音・中温・高温各6回ずつ計18回の念仏です。
これは、時宗の別寺念仏独特のもので、ナムアミダブの「ア」「ミ」音を引き伸ばし、「ダ」音を張り上げる大合唱の連続で発生し唱えます。

 

【‟一ッ火”のご案内】

令和3年11/27(土) 開場17:00、説明17:30

法要は18:00~20:30頃

申し込み詳細は同寺HPをご覧ください。

新型コロナウイルス感染症対策のため参拝人数の制限有り。

★HPはこちら

 

「大イチョウ」の話

境内の“大イチョウ”は藤沢市指定天然記念物です。
樹高約21m、幹回り7m10cmもあり遊行寺境内のシンボルとなっています。
子の巨木は、藤沢市内で一番太い木でもあり、かつては樹高約31mありました。
樹齢は約650~700年と推定されています。
毎年11月下旬から12月上旬に黄葉が見事に色づきます。

 

かん治さん

「鎌倉検定は1級で お酒は2級を飲んでいまして、プレゼントをいただきますと喜んでサンキュウと言っています」がお決まりの自己紹介。
「鎌倉ガイド」としても活躍する湘南通のアマチュア落語家。