SDGsをご存じですか?
すご~く簡単に言うと「地球の負担を減らしましょう!。」
世界的には人口が増え続けています。
食料がもっともっと必要です。
地球に負担をかけずにどうやって食料を作りだすのか?
すご~く簡単に考えれば、家畜をやめよう、土から出てくる植物を食べよう、ということです。
ヴィーガンの考えでもあります。

家畜って育てるのが大変なのです。
餌を与えて大きく育てて出荷します。
餌となるのは麦など穀類。
その麦、人間が直接食べた方が良くないですか、という考えです。
とはいえ牛、豚、鶏などの畜肉類は大事なたんぱく質の給源です。
たんぱく質が多い植物は大豆くらい。
そこで注目されているのが昆虫です。

えっ、昆虫? というなかれ。
イナゴや蜂の子の佃煮は昔から食べられてきた。
地球環境のためと思えば昆虫だっておいしいはず。
食は心理。
よくよく見れば昆虫っぽい?甘えびだっておいしいと人気者。
心理学では単純接触効果が有名。
嫌いな物でも接触の機会が増えればだんだん好きになっていく。
恋愛の基本だとか。

注目の昆虫はコオロギです。
なんでも食べるし、良く育つ。
肉に劣らないたんぱく質を持ち、全身丸ごと食べるのでカルシウムだって豊富です。
まずはコオロギ文末をお試しあれ。
クッキーに加えたりパスタのソースでもいけるんです。
食が多様化し、選択肢が増えることは良いことですよね。

 

151223-文教広報誌BP顔写真

笠岡誠一(かさおか・せいいち)

1967年、広島県生まれ。
文教大学健康栄養学部教授。
管理栄養士。
食品栄養学修士(東京農業大学)。
博士(農学)(愛媛大学)。

山之内製薬(現・アステラス製薬)健康科学研究所研究員、アメリカ国立衛生研究所(NIH)客員研究員を経て現職。専門分野は栄養学、食品化学。レジスタントスターチに早くから注目し、レジスタントスターチを増やした「ハイレジ食」の開発なども行う。小説「きみのハラール、ぼくのハラール」や映画制作「CHO-KATSU」など、多分野で活躍中。