周りの友達は、大人のようなお金の使い方をしていて、少し気になります。友達と遊びに行くときに、一人だけ少ない額を持たせるのもかわいそう。
周囲に合わせるのが普通の考え方でしょうか。
ご家庭の方針を伝えて
親子で考えていきましょう
14歳のお子さんに、お金の大切さを教えたいというAさん。
まず、中学生のお小遣いの平均値などを確認しましょう。
下のグラフは、金融広報中央委員会 「子どものくらしとお金に関する調査」(2015年)です。
1カ月の平均は2536円。しかし、1000 円未満から5000円以上まで幅広い金額が 挙がり、各家庭で異なることが分かります。
そもそも、お小遣い制にするのか? その方法は? お小遣いで支払う範囲をどこまでにするのか? など、考え方によって違いがあり、金額に正解はありません。
そして、同アンケート調査の「中学生のお小遣いの使い方」を見ると、
1位=友達との外食、 軽食代、
2位=おやつなどの飲食物、
3位= 友達へのプレゼント
というように、中学生 は友達付き合いにお金を使っている様子がよく分かります。
そう考えると中学生の時期は、「友達との付き合い方」と「お金の使い方」を学ぶとても良い機会なのではないでしょうか。お母さんが判断をするのではなく、子ども自身に使い方の判断をさせて、時に失敗する経験もお金の大切さを学ぶには必要です。
例えば、1カ月のお小遣いを○○円と決める。その他、お年玉などを活用して、ある程度まとまったお金を年間の予算として自分で考えて利用できるようにしておく。お友達と遠出をする時など、お小遣いで足りない場合は、年間予算を利用してもらうなどの方法があります。
年間予算はうまく活用しないと、年の後半にはお金が足りなくなってしまいますので、計画的に利用することを学ぶには最適です。
ご家庭の方針 をしっかりと伝えた上で、親子一緒に考えていきましょう。
秋山 友美
ファイナンシャル・プランナー。
CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
「家計コーチ」代表。
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。
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