藤沢市をエリアごとに紹介する「藤沢13地区めぐり」。
7回目は「鵠沼地区」です。

藤沢 鵠沼

 

 

鵠沼海岸は日本のサーフィン、ビーチバレーなどの発祥の地です。
海岸に面した湘南海岸公園は、遮るものがなく開放感たっぷり。
芝生の小高い丘やベンチで海を眺めてくつろげます。
公園西部のちびっこ広場には、子ども向けの遊具があります。
公園内には中国国歌を作曲した聶耳(ニエアル)が、日本を訪れ、鵠沼海岸で遊泳中に亡くなったのを悼(いた)み、聶耳の偉大な功績を称えるため藤沢市民が中心となり記念碑が建立されています。

神奈川県立湘南海岸公園
神奈川県立湘南海岸公園

 

また、県内で初めて設置された津波避難タワーは、約100人が避難可能。
普段の日中は展望台として利用されています。

スポーツの拠点、八部公園(鵠沼運動公園)は、プールやテニスコート、野球場、トレーニングルーム(登録制)などがあります。
園内に展示された蒸気機関車は子どもたちに人気です。

八部公園に展示されているC11型蒸気機関車「しおかぜ号」
八部公園に展示されているC11型蒸気機関車「しおかぜ号」

 

 

歴史と地名

藤沢市南部の「鵠沼地区」は、13地区の中で最も人口が多いエリアです。
明治時代の「鵠沼村」は、300戸足らずの半農半漁の村だったようです。
江戸時代には鵠沼海岸から茅ヶ崎海岸まで幕府の鉄砲場があり、大砲の訓練が行われていました。
日本最古といわれる大磯に続いて、鵠沼海岸に海水浴場ができたのは明治19(1886)年ごろ。
その後、別荘地や保養所として開発が進み、明治35(1902)年に江ノ電が開通、昭和4(1929)年に小田急江ノ島線が開通すると、住宅地としても人気が高まりました。
今も住宅街の小道を歩くと、趣ある別荘地の面影が感じられます。
「鵠沼」の地名は、鵠(くぐい=白鳥の古名)が湿地に飛来したことが由来とされています。

 

 

主な施設

■鵠沼市民センター
 鵠沼海岸2-10-34 
 TEL 0466-33-2001

■鵠沼公民館 
 鵠沼海岸2-10-34
 TEL 0466-33-2002

■湘南海岸公園
 鵠沼海岸1-17-3
 TEL 0466-34-9912

■八部公園(鵠沼運動公園)
 鵠沼海岸6-12-1
 TEL 0466-36-1607

※休業などの場合もあります。詳細は問い合わせを。