現在勤務している公立病院は、正規職員は月4回の夜勤があり、体力的、精神的にあと何年続けられるか不安です。
非正規(パート)の雇用形態に変えていいものか、相談にのってください。

藤沢市・Sさん(42歳)
藤沢市・Sさん(42歳)

秋山友美
秋山友美

退職金や年金を確認、将来の収支見込みを予測しましょう

収支内訳

◆月間収入

…………………330,000

◆月間支出

住居費…………99,000

食費 ………30,000

水道・光熱費 ………12,000

通信費 ………8,000

日用品・雑貨 ………20,000

医療費 ………5,000

美容室代 ………10,000

小遣い ………100,000

保険料 ………10,000

◆ボーナス収入

…………………1,200,000

◆現在の資産

預貯金…………30,000,000

その他………3,012,000

体力的にも精神的にも厳しいお仕事ですね。
退職金などの保障面から考えると正規職員のままの方が安定はしていますが、それでも働き方を変えたいという気持ちは分かります。
Sさんはこれまでしっかりと資産形成をしていますので、働き方を検討する余地はあると思います。

まずは、働き方を変更した場合に現状で退職金がいくら出るのか?そして、パートになった場合の収入見込みも確認しましょう。
老後を考えると、パートでも厚生年金に加入できる働き方を選択したいですね。
そして、収入が変わることで、老後に受け取れる公的年金の見込み額も変わってきます。
「ねんきんネット」で将来の年金見込み額が計算できるので、働き方を変えると年金額がいくらになるのかも計算しておきたいです。
年金見込み額が分かると老後のプランが立てやすくなります。
仮にパートに変更した場合の収入が月18万円だと見込むと、現状の支出をそのまま続けることで年間140万円程度の赤字になる可能性があります。
そのままでいくと65歳時点で現在の資産が無くなってしまうので、退職する前に現状の支出の見直しもして、どの程度抑えられるのか確認してみましょう。

今後、仮に年間60万円程度のマイナスだとすると65歳時点で約2000万円の資産と退職金を残すことができます。
さらに、働き方を変えることで長く続けられるようなら老後のための資金も余裕ができますね。
このように大まかでよいので、働き方を変えた場合の収支を計算して、将来の収支と資産残高の推移を”見える化”すると判断材料になります。
「家計のキャッシュフロー表」をダウンロードして作成するのもお勧めです。

秋山 友美

ファイナンシャル・プランナー。
CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
「家計コーチ」代表。

藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。

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