【2022年12月10日号〜家計簿コーチングより】

ネットなどで「少ない年金だけで心豊かに暮らしている」という人の記事を見かけるにつけ、自分のお金の使い方が不安になり始めました。退職後のことを考え、今しておいたほうがよいことは?

藤沢市・Aさん(62歳)
藤沢市・Aさん(62歳)
秋山友美
秋山友美

自分が何を大切にするかを改めて考えてみましょう

Aさんは「収入の割に遊ぶことにお金を費やし過ぎではないか」と感じているそうですが、家計簿を拝見する限りでは、貯蓄もしながら、収入の範囲でバランスよく支出ができているように思います。

節約をして、つつましく暮らしていることが正解のような風潮もありますが、お金の使い方には正解がありません。限られた収入の中でやりくりをしながら、自分が望む「使い方」ができていることが大切だと私は思います。

心が満足することや価値観は人それぞれなので、Aさん自身がどのような生活をしたいのかを改めて考えてみてください。趣味の絵画を楽しみながら友人と交流する時間が大事なら、その時間のどのようなところに心が満足しているのかを考えてみませんか。
趣味を通じた「人とのつながり」が大切なのか、「創作」することそのものが大切なのか、どこに価値を感じているのかを意識していきます。自分にとって価値があることに関しては、今後もお金をかけるべきところです。
退職後の年金生活に備えて生活費のダウンサイジングを考えるなら、お金を使いたいところ以外で節約できる部分がないのかを探します。
例えば、通信費に無駄がないか、保険は必要なのか、日用品は工夫して節約できないかなど、もう一度見直してみてください。趣味に関係するお金も、一番価値を感じているポイント以外で節約できるところがあるかもしれないですね。

医療や介護として必要な平均的なお金(介護580万円、医療自己負担1割として100万円程度)を80歳時点で残せるように、お仕事を続けている間は、今の貯蓄を継続しながら、生活費は無理せずに少しずつサイズダウンするように意識してみてください。

収支内訳
◆月間収入(手取り)…150,000
◆月間支出
食費…40,000
光熱費…10,000
交通費…10,000
通信費…5,000
日用品…5,000
美容関係費…5,000
習い事…10,000
交際費…10,000
保険…7,000
医療費…5,000
車関係費…5,000
そのほか…10,000
貯蓄…28,000
◆現在の資産
預貯金…9,000,000


秋山 友美

・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。


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