夫の年金とアパート収入で生活しています。
無駄遣いがとても多く、なかなか節約できません。
夫の個人年金が70歳で終了する予定ですが、この先このままで大丈夫でしょうか。

藤沢市・Sさん(57歳)
藤沢市・Sさん(57歳)
秋山友美
秋山友美

まず今後の年間収支を確認
無駄遣いかどうかの見極めも

現在の毎月の収支を見ると、アパート収入分程度はプラスになっているようですが、年間の収支はどうでしょうか。
「その他」の支出の内訳は分かりませんが、月間の支出に入っていないものがいろいろありそうです。
固定資産税、家電買い替えなどの突発的な支出、旅行代…。
一年間にどのくらい必要なのかを把握しましょう。

夫の個人年金は70歳の時点で終了するとのことですが、Sさんが65歳になればSさん自身の年金が支給され始めます。
年金受給の開始時期と見込み額を確認してください。
同時にアパート収入の今後の見通しも予測しておきましょう。
これらの収入見込み額の範囲内で生活できるようにすれば、資産の取り崩しをしなくて済みます。

また、アパートの修繕費用など、将来かかると予想されるお金を考えて、資産を「〇〇用資金」と、名前をつけて分けてみましょう。
名前がつかない、残りの額が今後収支が赤字になったときに取り崩していく原資になります。

先が見えずに現状が曖昧だと、いくらお金があっても不安になりますね。
この機会に夫婦で見通しをたててみてください。

支出については、ただ漠然と節約しようと思ってもうまくいかないもの。
満足度が高い支出と無駄な支出を区別することが大切です。
無駄遣いかどうかを判断するコツは、買って後悔した物のメモを残しておくこと。
無駄だと思う部分だけ節約するように心がければ、家計も気分もすっきりするはずです。

秋山 友美

ファイナンシャル・プランナー。
CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
「家計コーチ」代表。

藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。

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