昨年マイホームを購入したばかりですが、老後の備えとしての投資はいつ始めるのがいいのでしょうか。
iDeCoやNISAは活用すべきですか。

藤沢市・Gさん(35歳)
藤沢市・Gさん(35歳)
秋山友美
秋山友美

現在の預貯金の一部を投資に
まずはNISAからスタート

投資はできるだけ早く始めることで時間が味方になります。
Gさんは現状で年間130万円弱貯金できているので、その一部で投資を始めるのは賛成です。
税制優遇制度であるiDeCoやNISAを積極的に活用していきましょう。
老後の備えという目的であれば、掛け金が全額所得控除の対象になり、所得税や住民税が軽減されるiDeCoを優先的に使いたいところです。
しかし、iDeCoは60歳まで原則資金の引き出しが不可というデメリットがあります。

Gさん夫妻は、もう1人お子さんを持ちたいとのことなので、今後妻の収入や支出が変わる可能性があり、今の段階で資金を60歳まで拘束してしまうのは少しリスクがあると感じます。
また、昨年マイホームを購入したので、10年間は住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)を受けることができ、その期間中はiDeCoの所得控除のメリットが少ないです。

これらを考え合わせ、まずは資金の引き出し制限のないNISAからスタートしてはいかがですか。
「つみたてNISA」は最長20年間非課税期間があるため、老後資金運用として活用できます。

現在の貯金額からすると年間40万円の非課税枠まで運用してもよいと思いますが、運用には当然値下がりの可能性もあります。
心理的負担感を踏まえ、どのくらいの金額まで投資するのか検討してください。
そして2人めのお子さんが生まれ、妻の働き方が確定した段階でiDeCoのスタートを考えてはいかがでしょうか。 

秋山 友美

ファイナンシャル・プランナー。
CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
「家計コーチ」代表。

藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。

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