現在一人暮らしで、結婚する予定は今のところありません。
マネーセミナーで中古マンション購入を勧められました。
実際のところ、どうなのでしょうか。
購入後のリスクも考慮して
慎重に検討しましょう
老後は女性一人で部屋を借りるのが難しくなるという考えから、資産として家を持ちたいというご相談はとても多いです。
Aさんの場合、現在は住居費が抑えられていますね。
マンションを購入した場合は、住宅ローンの支払いだけでなく管理費や修繕積立金がかかります。
住宅ローンとして支払えるのは、現在の毎月の貯蓄状況から判断して最大で4万円程度。
65歳退職だとして25年の借り入れで計算すると1000万円程度の予算になります。
例えば、預貯金から1000万円を頭金にすれば、2000万円の物件を探すことになります。
まずはその予算感で希望の住まいが手に入るかが、最初の判断ポイントです。
また、購入した場合のリスクを想定しなければなりません。
賃貸とは異なり、何かが壊れた時の修理費やリフォーム代、地震などの自然災害リスクも自分で負うことになります。
手元資金が大きく減った上で、これまでのペースでの貯蓄ができくなりますので、今以上の節約が必要になります。
それも覚悟して購入するかどうかが次の判断材料です。
老後に介護が必要になったら住まいをどうするのかも考えておきたいですね。
売りたいときにマンションが売れるとは限りません。
資産というと魅力的に思えますが、自分で家を持つのは、さまざまなリスクを負うことになるものです。
慎重に検討してください。
秋山 友美
ファイナンシャル・プランナー。
CFP（R)（一財）生涯学習開発財団認定コーチ。
「家計コーチ」代表。
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。
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