昨年第一子が誕生しました。
友人に学資保険を勧められていますが、いろいろな種類があり、選び方がよく分かりません。学資保険より積立貯金のほうがよい場合もありますか?
「貯蓄」と「保障」を分けて考えましょう!
お子さんが生まれると、みなさん一度は検討するのが「学資保険」です。
学資保険は、お子さんの将来の教育資金を備えるための貯蓄型の保険で、
・教育資金を貯(た)める貯蓄の役割
・ 親に万が一のことがあったときのための保障の役割
があります。
同じ役割を持つ貯蓄型の保険には、
「低解約返戻金型終身保険」「外貨建て終身保険」などがあります。
学資保険などの貯蓄型の保険は、貯蓄と保険の役割を同時に得ることができるため、これまでは教育資金を貯める方法として活用されていました。
しかし現状は、払い込む保険料に対して受け取れる学資金の割合である「返戻率」がとても低い水準となっています。商品によっては元本割れになる可能性もあります。
「そうは言っても預金金利よりは良いのでは?」と考えるかもしれませんが、預金とは異なり、お子さんが高校生になるまでなどの長期間、加入したときの低い利率を固定してしまうこともデメリットの一つです。
そのため、保険料として強制的にお金を移動しないと貯められない場合を除いて
は、基本的には「貯蓄」と「保障」を分けて考えることをおすすめしています。
親に万が一のことがあったときのお子さんの教育資金や残された家族の生活費などの「保障」は、掛け捨ての「収入保障保険」やお勤め先の団体保険等を活用してしっかりと準備をする。
その上で、受験費用や大学資金などの教育資金は先取り貯蓄で貯めていくのはいかがでしょうか?
貯めるときには、ネット専業銀行やボーナス時期のキャンペーン金利など少しでも高い金利の商品を利用しましょう。
そして、夫が公務員であるKさんの場合は、「共済組合の貯金事業」の活用も検討してみてください。
共済組合によりますが、高い利率の貯金が利用できる場合もありますので、ぜひ確認をしてみてください。
秋山 友美
ファイナンシャル・プランナー。
CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
「家計コーチ」代表。
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。
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