【2023年1月14日号〜家計簿コーチングより】
家計簿をつけなくてはと思うものの、長続きしたことがありません。
今年こそ挫折したくありません。どうすればよいですか。
大事なのは収支の見える化”
楽に管理できる方法を
「家計簿が続かない」という声はとても多いです。同時に、家計簿をつけてはいるけれども、お金が貯まらないという人も多いのです。家計簿をつける目的は、‟収支の見える化”です。見える状態にすることで、支出の癖を見つけたり、改善する必要があれば、対策を講じるためにつけます。それができれば、必ずしも家計簿が必要というわけではありません。
まずは、Fさんが家計簿をつけることで、どうなりたいのか、ゴールを決めましょう。
そのゴールを達成するために楽にできる方法を見つけていきます。
■支出の無駄を探し、改善したいなら
レシートをためておき、1週間に1回レシートのチェックするのでもよいですし、お金を使うたびに手帳やスマホなどにメモをしていき、振り返りをすることで無駄を見つけて改善をします。
キャッシュレス決済を使う比率が高いなら、キャッシュレス決済と連携して自動的に記録が行われる家計簿アプリを使うのも一つの策です。
■お金を貯める目的なら
家計簿をつけることよりも、まず「予算」を認識することが重要です。毎月使えるお金は、手取り収入から固定費と貯蓄額を差し引いた金額です。これが「予算」になります。その範囲で生活ができさえすれば家計簿はいりませんね。
お財布に予算の金額を入れて、月末にお金が足りなくならないように使っていく。キャッシュレス決済を使うのであれば、チャージ元をまとめるなどして、お金が減っていくことが、実感として分かる状態を作りましょう。予算を超える月が多い場合は対策を考えます。
■年間の特別費(予備費)も予算化
家電の故障など突発的に起こる出費の管理も大切になります。毎月の生活費とは別に年間の特別費として予備費を準備しておいて、そこから支出をしたり、特別費のみメモを残して把握をしている人もいます。
家計簿が続かないという人は、家計簿をつける前提ではなく、どうやったら楽に目的を達成できるのかを考えてみてください。
秋山 友美
・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。
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