【2023年6月24日号〜家計簿コーチングより】

ママ友と貯金の話になりました。
みんな結構な金額だったので焦りました。
これから貯めたいのでアドバイスしてください。

藤沢市・Gさん(42歳)、夫(45歳)、子ども(3歳)
藤沢市・Gさん(42歳)、夫(45歳)、子ども(3歳)
秋山友美
秋山友美

家計改善の第一歩は1年分の
生活防衛費を貯めること

金融広報中央委員会による「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯) 令和4年」の結果によると、40代の金融資産保有額の平均は825万円でした。平均値は一部の資産家が押し上げていることがあるため、世間一般の実態を知るには中央値が参考になりますが、中央値は250万円です。

もちろん貯金がいくらあればよいのかは家庭によって異なるので、平均より多い、少ないからいい悪いはありません。ただ、ママ友の貯金額を聞いて焦る気持ちは分かります。この機会に貯蓄目標を決めて貯め、家計を改善していきましょう。

最初に貯めたいのは生活防衛費。家族が1年生活できるお金です。
Gさんの家庭は30万円×12カ月+20万円(住居費とその他)=380万円を目指しましょう。

次にお子さんの教育費です。高校まで公立を考えているそうなので、中3の高校受験時までに受験費用として100万円程度、高3の大学受験時までに受験費用100万円と私立理系大学4年間分の授業料など平均550万円の合計650万円を目標に。それ以外にかかる教育費は日々の生活費の中で補う前提です。

現状の貯金が維持できれば、1年で生活防衛費は貯まり、仮に来年、希望のハワイ旅行に行ったとしても、お子さんが中3までには教育費のめどが立ちます。
今後は老後資金も同時に貯めていきたいところ。お子さんの成長に合わせ、Gさんのこれからの働き方も踏まえて、いつからいくらずつ貯めるかも話し合ってみてください。

収支内訳 単位:円
◆月間収入(手取り)
夫…350,000
◆月間支出      
住居費…110,000
食費…70,000
光熱・通信費…55,000
日用品・雑貨…10,000
子ども関係費…15,000
その他…40,000
貯金…50,000
◆ボーナス収入
夫…600,000
◆ボーナス支出
住居費…150,000
レジャー費…200,000
その他…50,000
貯金…200,000
◆現在の資産
貯金…3,000,000


秋山 友美

・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。


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