【2023年7月8日号〜家計簿コーチングより】
これまで節約・倹約が趣味のような生活をしていましたが、
最近むなしく感じます。
でも贅沢（ぜいたく）すると罪悪感があります。
価値あるお金の使い方とは何なのか、アドバイスしてください。
自分の価値観を認識して
支出の最適化を図りましょう
Yさんは友人が贅沢をしているのを見て自分も贅沢しようと思うものの、お金を使うと罪悪感があり、モヤモヤしてしまうとのこと。
お金の活用法の中でも「使い方」は、一番難しいのかもしれません。節約方法や貯め方、運用の仕方などは情報があふれていますが、使い方は誰も教えてくれませんし、正解がありません。
自分にとって心が充実する「使い方」を見つけたいですね。
SNSなどで他人の生活が垣間見える中、他人と比べてしまう気持ちはとてもよく分かりますが、Yさん自身はどんな時に充実感を感じますか？
まずは、自分の心が喜ぶ瞬間はどんな時なのかを自分で認識することが大切です。
それが、Aさんにとっての価値観につながります。例えば、「経験すること」が価値観の人は、新たに何かをやってみることで心が満足するでしょう。「変化」が価値観の人は、例えば旅行で非日常を味わう場面で心が満たされるかもしれません。
お金を使うことで罪悪感を覚えてしまうのはもったいないこと。
気持ちよくお金を使うためには、大まかでよいので将来必要なお金の見積もりをして、いくらまで使ってよいのかの予算を立てましょう。予算内のお金は、自分の心が満足することに気持ちよく使うことが大切です。
無駄にお金を使う必要はありません。節約・倹約するところと、お金を気持ちよく使うところを明確に区別して、「支出の最適化」をしてみてくださいね。
＜価値観の例＞
・経験すること
・自己表現
・役に立つ
・貢献する
・探求する
・影響を与える
・結びつき
・驚き
・変化
・冒険
・成功
・愛
・正義
・安定
・自由
・名誉
・成長
・共感すること
・学び
・楽しむこと
秋山 友美
・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP（R)（一財）生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。
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