【2023年9月9日号〜家計簿コーチングより】

将来への不安から日々節約・貯金にまい進し、貯金癖から抜け出せません。
もうこれ以上貯金はしなくていいのか、また、NISAなども行いたいと思いつつ、どこまでお金をかけるのか悩んでいます。

藤沢市・Mさん(32歳)、夫(33歳)、長女(4歳)
藤沢市・Mさん(32歳)、夫(33歳)、長女(4歳)
秋山友美
秋山友美

将来の収支を“見える化”し
貯蓄と投資を使い分け

お金はゴールが見えないといくらあっても不安は消えません。
下記を行ってみてください。

まず、将来のお金の収支を“見える化”しましょう。大まかでよいので、家計のキャッシュフロー表の作成をおすすめします。日本FP協会のHPには家計に関する各種ツールが無料公開されていますので、利用してみてください。

日本FP協会東京支部 便利ツールで家計をチェック

次に、今あるお金を整理し、目的別に必要なお金を振り分けます。

①生活防衛費(生活費1年から2年分程度)
②教育資金(教育方針や進路計画に応じて必要額を見積もり)
③老後資金(ねんきん定期便から将来の年金見込み額を計算した上で必要額を想定)
④その他用(車の買い替え費用など予定している支出)

目的別に整理をすることで、生活防衛費や直近で使うお金は安全性を重視した預貯金。
30年以上先に利用する予定の老後資金は、インフレ対策として収益性を重視した投資というように、適した運用方法が分かります。

投資は始めるタイミングを待っているといつまで経っても始められないものです。
時間を味方にするためにも、まずは老後用資金の一部で少額から積み立て投資をスタートしてみてはいかがですか。

最後に、4歳のお子さんとの時間は、お金があっても後から取り戻すことはできません。
お子さんとの『楽しみ時間用』などしっかりと予算を決めた上で、今お金を有意義に使うことも意識的に大切にしてくださいね。

収支内訳
◆月間収入
 夫…450,000
 妻…750,000

◆月間支出    
住居費…14,000
光熱費…12,000
通信費…10,000
医療費…1,000
食費…40,000
美容・被服…15,000
車関係費…10,000
日用品…3,000
保育料…15,000
旅費…20,000
貯蓄…1,060,000

◆現在の資産
預貯金…35,000,000


秋山 友美

・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。


相談受付中!

1カ月の家計簿と相談内容(詳細な家計簿なしで相談のみもOK)を書いて、ご応募ください!