【2023年12月9日号〜家計簿コーチングより】

創刊以来、毎号掲載している「家計簿コーチング」に寄せられた相談を振り返り、秋山友美さんからのメッセージを紹介します。

秋山友美
秋山友美

損得だけで判断せずに
自分に合ったお金を使い方を

創刊号からの相談を振り返ると、教育費、老後資金などの相談が代表的です。
ほかにも夫婦それぞれのお金に関する価値観の違い、子どものお小遣いについてや高校生の投資デビュー、コロナ禍の影響による地方移住計画など、さまざまな相談が寄せられました。キャッシュレス決済、新NISAなど、今どきのお金の仕組みや制度についても関心が高かったですね。

■年代ごとに変化するお金の悩み
相談者の年齢は40代が最も多く、お子さんの教育費と老後資金の心配が中心でした。
30~40代の子育て世代では、子どもにかかるお金が予想以上に負担になっている現状が挙げられました。
一人暮らしの女性からは仕事や住まいについての総合的な相談が寄せられました。また、定年を数年後に控えた人たちからは、老後の暮らしを安定させるために在職中からやっておけることは何かという相談が多数ありました。

直接お話を伺うわけではないので、お送りいただいた家計簿や家族構成、相談内容を見て、相談者一人一人を想像しながらお答えしてきました。私がアドバイスできるのは、現状の把握、将来の見通しを立てること、予算管理といった家計管理を行う上での基本、新NISAやiDeCoなどの制度やお金の知識、情報です。

ただ、共通してお伝えしたいと思っているメッセージは、「損得だけで判断するのではなく、自分に合った、心豊かになるお金との付き合い方を考えてほしい」という願いです。

■情報に振り回されず自分なりに判断を
お金のことは、知らないと損をすることも多いため、知識や情報を「知ること」は大切です。
ただ、情報に振り回されるのではなく、自分の価値観やライフスタイル、大切にしていることを踏まえて、自分なりに判断できるようになったらいいですよね。家計簿コーチングがその一助になれば幸いです。

相談は随時募集しています。こんな質問して大丈夫かな、などと思わずぜひみなさんのお声を聞かせてくださいね。


秋山 友美

・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。


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