【2023年12月23日号〜家計簿コーチングより】
夫が3年ほど地方に単身赴任予定です。
会社から手当が毎月数万円出るようですが、それでは足りず、
家計が圧迫されるのが心配です。
生活費の負担増は不可避
現状を洗い出して予算作成を
単身赴任が始まると生活が2拠点になるため、生活費の負担増は避けられません。
その期間は「お金が出ていくもの」とある程度の割り切りをしつつ、事前に心構えをしておきましょう。
まず、この機会に現状の家計を見直しましょう。毎月いくら、何に支出をしているのかの洗い出しを行い、夫名義の通信費など夫が手続きをするもので改善ができそうであれば、事前に対策を打っておきましょう。
夫の単身赴任が終了した後からは、負担が減った分を貯めるくらいの気持ちで取り組みたいですね。
支出の洗い出しをしたら、固定費以外で毎月生活費としていくらぐらい必要なのかを妻、子ども世帯と夫世帯、それぞれ見積もりをしておおまかな予算を作ります。
単身赴任先での夫の生活費の目安として、単身男性の1カ月の支出について、平均データを載せておきます。参考にしてくださいね。
これに加えて、帰省費用がかかると思いますので、帰省旅費手当ての有無や金額は確認しておきましょう。
実際に単身赴任生活が始まってから予算は調整をしてください。そして、お互いに予算の中で生活できるように管理するのが基本です。
管理方法は、共有口座を活用して1人が管理をする、お互い別々に管理をするなどいろいろありますが、予算の範囲であれば、ある程度お互い自由に支出ができる状態にしておいた方が不満感は少ないようです。
そして、できれば、数カ月に1回はお互いに家計の振り返りができるといいですね。単身赴任期間は、どうしても夫婦のコミュニケーション量が減りますので、今まで以上に家計についてお話ができるようにすると安心です。
■単身男性1カ月の支出 (単位:円)
食費…45,555
光熱・水道…11,104
家具・家事用品…5,112
衣服・履物…4,048
保険医療…4,318
交通・通信…27,742
教養・娯楽…21,125
その他消費支出…41,859
合計…160,863
総務省「家計調査 家計収支編(2022年)から
秋山 友美
・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。
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