【2024年2月24日号〜家計簿コーチングより】

今年こそ家計簿をつけようと張り切って始めましたが、もう挫折してしまいました。
残金が合わなかったり、無駄な買い物を反省したり、ストレスがたまってしまいます。

藤沢市・Yさん(50歳)
藤沢市・Yさん(50歳)
秋山友美
秋山友美

家計簿をつけなくても
お金を貯めることはできますよ

家計簿をつけるのがストレスという声はとても多いです。
Yさんが家計簿をつける目的は何でしょうか? お金を貯めることが目的であれば、家計簿なしでも貯めることはできます。使ったお金を振り返ることで無駄遣いを無くしたいのであれば、レシートを取っておいて一定期間ごとに確認する方が効果があるかもしれません。

■予算の範囲でお金を使う方法
「家計管理をするためには、家計簿をつけるべき」という思い込みを捨ててみてはいかがでしょうか。
例えば、家計簿なしで家計管理をする方法の一つに、いわゆる「袋分け」といわれる方法があります。食費など項目別に封筒に予算金額を入れてそれを使っていくというものですが、この管理方法は「予算の範囲でお金を使う」ということが目的です。
項目別に実際のお金を袋分けをするとなるとハードルが高くなりますので、ご自身が毎月使ってよいお金(予算)を決めて、その金額の範囲で生活ができていれば家計管理ができていると言えます。
月初または給料日にお財布に予算分の金額を入れておき、月末までなくならないように使っていくのが分かりやすいですが、キャッシュレス決済を使っているのであれば、例えば、スケジュール帳に1日に使った金額を予算の金額から差し引いて残額をメモしていくだけでも残りいくら使って良いのかが分かりますね。

■毎月の支出と突発的支出の2本立て管理
また、家計管理でネックとなりがちなのが冠婚葬祭費など通常とは異なる出費の管理です。
自動車税など事前に支払うことが分かっているものは、いついくら必要なのか洗い出しを行い、その分をどうやって捻出するかの計画は立てましょう。
毎月の支出管理と突発的な支出の管理、2つの管理が必要だということです。

これらはあくまでも例です。家計簿ありきではなく目的に合わせて自分が楽に管理できる方法を考えてみてください。


秋山 友美

・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。


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