【2024年3月9日号〜家計簿コーチングより】

もうすぐ孫が誕生します。
誕生祝い、入園・入学など折々のお祝いやプレゼント代を予算化しておきたいのですが、
どのくらい見積もればよいのか分かりません。

藤沢市・Kさん(54歳)
藤沢市・Kさん(54歳)
秋山友美
秋山友美

無理のない範囲でお金をかけて
孫との時間を大切にしましょう

孫のためのお金については、思った以上にかかっているという声が多いです。
かわいい孫のために「お金をかけたい」と思う気持ちのあまり、無理をして、ご自身の介護費用などが足りなくなっては子どもに迷惑をかけてしまうことになりかねません。
まずは、将来自分自身に必要なお金を備えた上で、無理のない範囲でお金をかけることが大切です。
 
毎年孫にかけるお金については、平均データも各種出ています。
仮に平均額を踏まえて毎年10万円以上用意するとなると18歳までとしても180万円必要になります。

低年齢のうちは、お年玉などの金額を抑える代わりに一緒に楽しむお出かけ費用や各種イベント費用にお金をかけ、成長するにつれてお年玉や誕生祝い、お小遣いの金額を増やすというように工夫することも大切です。

特に、お年玉やお小遣いなど孫に直接渡すお金については、ご家庭の金銭教育にも関わってきますので、お子さんと相談して決めることも必要ですね。
お小遣いを多くあげることがよいというわけではありません。

実際にいくら見積もるかは、孫にかけるお金が2種類ある前提で次のように考えます。
①毎年のお金(お年玉、誕生日、お小遣い、外食など一緒に行くお出かけ費用、洋服やおもちゃの購入費用など)。
 例えば年3万円と想定しても18歳までで54万円です。
②イベントごとのお祝い金

■イベントお祝い金(一例)
出産祝い…100,000円
初節句…100,000円
お食い初め…10,000円
お宮参り…10,000円
ランドセル代…50,000円
七五三(2回分)…60,000円
入学・卒業祝い…50,000円(各10,000円×5)
成人祝い…10,000円

地域や家庭により金額に差があるものの39万円見積もると①②合計で93万円に。

このように具体的に金額を出してみると準備をするお金のイメージができると思います。
さらに、孫の学費援助をする人も確かにいますが、人それぞれです。
孫のためのお金は、自分の負担になりすぎない程度と考え、お孫さんと一緒に過ごす時間を有意義にするための予算を立ててください。


秋山 友美

・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。


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