【2024年3月23日号〜家計簿コーチングより】

子どもの高校受験のための塾代が想定以上にかかり、大学用に準備していた資金を使ってしまいました。
下の子の塾代も負担が重くなっている中、大学資金をどう準備したらよいのか教えてください。

藤沢市・Hさん(45歳)、子ども(15歳、12歳)
藤沢市・Hさん(45歳)、子ども(15歳、12歳)
秋山友美
秋山友美

奨学金制度などのチェックと
具体的な金額目標の設定を

この時期とても多い相談です。
大学費用を準備している家庭は多いですが、「高校受験の塾代がここまでかかるとは思わなかった」という声をよく聞きます。

■情報収集は早めが肝心
これから大学資金の準備となると、短い期間でまとまった金額を用意しなくてはなりません。
そこでまず、奨学金など利用できる制度がないか、早めに情報収集を始めましょう。
お子さんが目指す進路やご家庭の収入によって利用できる制度が異なりますので、「日本学生支援機構」のサイトで利用条件の確認をするところから始めます。

「日本学生支援機構」はこちら

奨学金の予約採用を利用する場合は、高3の5月から6月が募集時期となりますので、受験間際になってから検討をするのでは遅いです。
このサイトでは、大学独自の奨学金や地方公共団体等が実施している奨学金制度なども検索することができますので、併せて早めに目を通しておきたいですね。
ただし、貸与型奨学金の場合は、将来子どもが返済をしていく必要があるものです。そこを踏まえた上で、親が返済をする教育ローンの利用も含めて慎重に検討する必要があります。
また、奨学金を利用する場合でも、奨学金が支給される前に支払いが必要な受験費用や入学金分などは別途準備をする必要があります。

■お子さん2人分を合わせた計画を
そこで、現段階でのご家庭の資産を整理し、下のお子さんの分も合わせて、いつのタイミングでいくらぐらい必要なのか、さらに、いつまでにいくら追加で準備をする必要があるのか計画を立てましょう。2人分の教育資金を合わせて計画をすることが大切です。
具体的な金額目標を立てた上で、支出の見直し、収入を増やすことができないかなど今できる対策を打っていきます。
ここは踏ん張りどころです! できることは全ておこないましょう。


秋山 友美

・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。


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