【2024年5月25日号〜家計簿コーチングより】

今はパートで働いています。離婚後もできる限り仕事を続け、一人で自活していくためのアドバイスをお願いします。

横浜市・Mさん(60歳)
横浜市・Mさん(60歳)
秋山友美
秋山友美

使えるお金を把握して
今後の生活費一覧を作成

Mさんは離婚を意識し始めた55歳ごろからパートで働き始め、現在、月8万~10万円程度の収入を得ているそう。
離婚についての話し合いがほぼ終わった段階とのことです。
今後の生活を考えるにあたり、パート収入以外に使えるお金を把握しておくことが第一歩です。

財産分与後の資産がいくらになるのか、そして離婚による年金分割を行うのかを踏まえて、年金受給見込額はどのぐらいになるのか(年金事務所で確認可能)を確かめてください。

次に今後の生活費を整理します。Mさんは今までの家に住み続けることができるとのことなので、その前提でどのくらいの生活費が必要なのか予測を立ててみましょう。
毎月の生活費見込みだけではなく、固定資産税や自動車がある場合は維持費、旅行代など年間でかかる費用も、いつ、いくら必要なのかを含めて、一覧を作っておくと安心です。
年金が満額支給されるようになる65歳まではパート収入で毎月の生活費と年間の支出を賄っていくようになり、足りない分は資産を取り崩すことになります。

■収入アップと社会保険加入の検討も
先々、介護などが必要になった時のために備えておきたいので、働けるうちはできるだけ資産を取り崩さずに生活ができることを目指したいですね。
Mさんはパート先で社会保険に加入していますか。厚生年金は加入要件を満たせば、70歳まで加入できます。
加入することで老齢厚生年金が増えるだけではなく、老齢基礎年金が満額になっていない場合などは、その分にあたる年金受給額が増えることもありますので、収入アップと合わせて検討してもよいかもしれませんね。

■長生きに備えた計画を
女性は特に長生きに備える必要があります。95歳まで生きると想定して、これからの自分の人生をイメージして、お金の計画をしてみてくださいね。

秋山 友美

・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。


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