【2024年10月12日号〜家計簿コーチングより】

8年前に住宅を購入。変動金利、返済期間35年で住宅ローンを組みました。
住宅ローンの変動金利が上がると聞き不安に。何かできる対策はありますか。

藤沢市・Kさん(46歳)
藤沢市・Kさん(46歳)
秋山友美
秋山友美

借りている住宅ローンの詳細を確認して家計の見直しをしましょう

漠然と不安に思うのではなく、まずKさんが借りている住宅ローンについて下記の事項を確認しましょう。
いずれも金融機関によって異なります。

・基準となる金利は? 
・優遇金利により何%になっている?
・金利が変わるタイミングはいつ?
 通常は年2回(4月と10月)に見直しが行われます。
・「5年ルール」「125%ルール」が適応されている?


金利が変わっても月々やボーナスの返済額は5年間変わらず、その後の金利は前回の返済額の125%までしか増えないというルールです。返済額は変わりませんが、金利変動により月々の返済額の内訳となる元金と利息の配分が変わります。

仕組みが分かれば、直近、いつのタイミングで返済額がいくらになるのかは確認できます。ただ、将来の金利については、誰も分かりません。どこまで家計が耐えられるのかを想定して覚悟をしておくことも必要でしょう。

対策としては、まずは家計の見直しを! 変動金利型を選択した以上、金利上昇のリスクは避けられませんので、返済額が増えることに耐えうる家計を作ることが第一ステップです。

■繰り上げ返済はタイミングに注意 
金利上昇を見越して貯蓄をしていた方は、繰り上げ返済により返済額を下げるのも一つの策ですね。ただし、「5年ルール」が適用になっている場合は返済タイミングに注意してください。
■借り換えシミュレーションも
また、現在は変動金利型が0.3%程度になっている金融機関があるため、諸経費はかかりますが、借り換えにより、そもそもの返済額を下げておくのも対策と言えるため、借り換えシミュレーションもしてみましょう。

今後の更なる金利上昇リスクを避けたいのであれば、固定金利型に借り換えをするのも一つの策です。
しかし、固定金利は既に上昇しているため、毎月の返済額は今よりも増えます。それを踏まえても変更するか、慎重に検討しましょう。

秋山 友美

・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。


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