【2024年10月26日号〜家計簿コーチングより】

家族みんな外食大好き。月に6回ぐらい外食に行きます。
月の食費9万円のうち外食費が4万円ぐらいです。
節約して貯金をしたほうがよいのでしょうか。

横浜市・Yさん(40歳)、夫(44歳)、子ども(6歳)
横浜市・Yさん(40歳)、夫(44歳)、子ども(6歳)
秋山友美
秋山友美

食費全体はほぼ平均値。漠然とでなくゴールを決めて貯蓄を

わが家も外食が大好きなので、お気持ちとても分かります。使いすぎているのかを判断する目安としてまず平均値を見てみましょう。
「総務省の家計調査2023年」によると40歳〜44歳の勤労者世帯(世帯人数3.75人)の1カ月の食費の平均は、8万6361円。そのうち給食費を除く外食費は、1万6546円という結果でした。

外食費だけ比べてしまうとYさんのご家庭は4万円ぐらいと、確かに多いかもしれません。ただ、食費全体としてみるとそれほど多いわけではないことが分かります。料理が好きで毎日お弁当を作っているとのことですので、工夫して外食以外の食費を抑えられているということですね。Yさんは「食」をとても大切にしていると分かりますので、食にはお金をしっかりと使うと決め、気持ちよく使い、貯蓄額を増やしたいのであれば、食費以外で節約できないか考えましょう。

家計簿を見ると、すでに工夫して管理できていると思います。
ただ、例えば、日用品など無駄がないか、通信費をもう少し下げられないか、そのほかの使途不明金がないかなどもう一度チェックを。
漠然と貯金しなければと思っている状態では、いくら貯めても不安は消えません。
「教育費を貯める」と決めたのであればお子さんの進路(私立か公立か、受験をいつするか)に合わせていつまでにいくら貯めるとゴールを設定してください。そこから逆算し、毎年いくら貯金をすればよいのかを計画していきます。

今の生活を大切にしながら将来のために貯めるという気持ちで家計管理をしてくださいね。

収支内訳
◆月間収入
夫…320,000
妻…30,000
◆月間支出    
住居費…110,000
食費…90,000
光熱費・水道・通信費…25,000
保険料…10,000
日用品…15,000
美容費…5,000
車関係費…10,000
小遣い…30,000
塾代…10,000
貯金…40,000
◆ボーナス収入
夫…650,000
◆ボーナス支出
帰省費用…150,000
家電…150,000
貯金…350,000
◆現在の資産
預貯金…5,500,000

秋山 友美

・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。


相談受付中!

1カ月の家計簿と相談内容(詳細な家計簿なしで相談のみもOK)を書いて、ご応募ください!