【2025年1月11日号〜家計簿コーチングより】

今年こそは家計簿をつけると思って毎年スタートするのですが、続きません。
家計簿を長く続けている人はどこに気をつけているかなどを教えてください。

藤沢市・Yさん(45歳)、夫(45歳)、子ども(15歳)
藤沢市・Yさん(45歳)、夫(45歳)、子ども(15歳)
秋山友美
秋山友美

家計簿の目的は「支出の見える化」。
自分に合うつけ方をしましょう

調査によって異なりますが、家計簿をつけている人の割合は、およそ5割弱とのことです。
家計管理をするためには家計簿をつけるべきともいわれていますが、家計簿をつけていなくてもお金を貯めている人は貯めています。
家計簿をつける目的は「支出の見える化」です。
お金の使い方や不要な出費、節約すべき費用などが可視化できることで、無駄な支出を減らし、お金の使い方の計画が立てやすくなります。

実際、家計相談後に家計簿をつけ始めた方の中には、「お金を使うときに意識をして使うようになり、漫然と使っていた支出が減った分、貯蓄をしながらも趣味に気持ちよくお金をかけられるようになった」と話している人がいます。

■家計簿をつける目的に合ったものを選択 
家計簿は、手書き、アプリ、パソコンで自作するなど、さまざまなタイプがありますが、人によってベストは異なります。例えば、自動的に記録がつくアプリは続けやすいですが、「つけているだけで活用できていない」という声もよく聞きます。
家計簿を生かせている方は、自分が知りたいことに特化してアレンジをして使っているケースが多いように思います。例えば、食費などの項目別ではなく、家庭の支出、妻の支出、夫の支出というように家族単位で予算を決め、それぞれ支出状況を記録しているご家庭もあります。

家計簿をつけ始める前にYさんは、家計簿をつけることで何を知りたいのかを考えてみてください。
その目的のために有利な家計簿を使いますが、立派な家計簿が良いというわけではなく、手帳に毎日使った金額をメモをする方が活用できるケースもありますよ。

家計簿長続きのコツ
①何のためにつけるのか目的を明確にする
②目的に合う、使いやすいタイプを選ぶ
③家計簿をつけるタイミングを決める
④おおまかな数字でお金の流れをつかむ

秋山 友美

・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。


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