【2025年5月17日号〜家計簿コーチングより】
この春、就職して会社員になりました。
いずれ一人暮らしを考えています。
引っ越し費用などの貯蓄を始めたいと思いますが、NISAも考えたほうがよいですか

お金との付き合い方を考える絶好の機会。
無理のない資産形成を
社会人としての第一歩を踏み出した今は、「お金の付き合い方」を考える絶好のタイミングです!
■給与明細を確認して毎月の手取り額を把握
まずは、毎月の「手取り額」を知るところから始めましょう。
給与明細を見ると、額面の支給額に応じて社会保険料や税金が一定額差し引かれていることが分かると思います。
それらを差し引いた後が「実際に使える金額」です。
実際に使える金額が分かったら、そこから通信費や実家に入れるお金など必ず毎月固定で必ず出ていく費用を引き、
残りの金額を確認しましょう。
その金額を3つに分類します。
■3つの分類と先取り貯蓄の計画を
①昼食代など毎月の変動費
②将来のための貯蓄・投資
③自己投資費用
将来のために貯蓄や資産運用をすることも大切ですが、
20代はさまざまな経験をするなど自分自身に投資をすることもとても大切なので
「自己投資費用」を見込んでおきたいですね。
■自分に合った銀行選び
分類が終わったら自動的に先取り貯蓄ができるような仕組み作りをします。
「定額自動入金サービス」「自動積立定期預金」などを行っている銀行もありますので、銀行選びが重要なポイントになります。
自分に合った、使い勝手がよい銀行をこの機会に選んでください。
■投資は生活防衛費などが貯まってから
NISAは、株式や投資信託などの金融商品に投資する際に、得られる利益が非課税になる制度です。
投資を行えば利益を得られることもあれば大きく値下がりをする可能性もあります。
そのため、まずは、引っ越し費用や「生活防衛費」として1カ月の生活費の半年分くらいを目安に貯蓄をすることを優先しましょう。
NISAは、そのあとに「しばらく使う予定のないお金」ができてからで十分です。
社会人としてのお金の使い方を学びながら、将来のために、無理のない範囲で資産形成をしていきましょう!
秋山 友美
・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。
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