【2025年5月31日号〜家計簿コーチングより】

小4の長男が自ら望んで中学受験のための塾通いを始めました。
私立の中高一貫校から国公立の大学に行くのと公立に行って結局私立の大学に行くのは、
どちらが学費が安いでしょうか?

藤沢市・Hさん(40歳)、夫(45歳)、子ども(9歳・6歳・4歳)
藤沢市・Hさん(40歳)、夫(45歳)、子ども(9歳・6歳・4歳)
秋山友美
秋山友美

学費は塾代もポイント。教育資金計画表を作りましょう

文部科学省が公表しているデータによれば、高校まで公立で私立理系の大学に通った場合の合計金額は1086万円。
中学から私立に通い、国立理系の大学に行った場合の合計額は1220万円となっています。
塾代などの補助学習費や習い事代である「学校外活動費」も加味されていますが、あくまでも平均値です。

そのため、お子さん次第にはなりますが、ポイントは塾代がどれだけかかるのかでしょう。
私立中学受験をするのであれば、小4~小6の塾代で200万円程度必要といわれていますが、上記のデータ上では小4~小6の補助学習費の合計は34万円となっています。 また、お子さんによっては、私立中学進学後も塾に通う必要があり、個別指導の塾になる場合、負担が重いという声もちらほらと聞きます。大学受験に向けての塾代に関しても、私立高校だから不要かというとそうとは言い切れません。中学が公立の場合は、高校受験のための塾代の負担が重いという声は確かにありますが、それでも中学受験の塾代ほどはかかりません。そのため、トータルではやはり中学から私立を選択したほうが費用面での負担は重そうです。大学も地方の国立の場合は、一人暮らしの仕送り代を加味する必要があり、一概に国立だと費用負担が低いというわけにはいかないでしょう。

費用面を踏まえた上で子どもの希望に合わせて進路を選択していきますが、Hさんの場合は、お子さんが3人いますので、進路に応じて塾代や進学費用がいつのタイミングでおおよそいくらかかるのか教育資金計画表を何パターンか作成することをお勧めします。その際、いわゆる高校無償化の 「高等学校等就学支援金制度」や子供3人以上の世帯への大学等の授業料等無償化、「高等教育の修学支援新制度」など各種教育資金の制度を調べてくださいね。

文科省子供の学習費調査 ■子供3人以上の世帯への大学等の授業料等の無償化

秋山 友美

・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。


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